るるびっち

セールスマンのるるびっちのレビュー・感想・評価

セールスマン(2016年製作の映画)
3.4
アーサー・ミラーの『セールスマンの死』は、過激な競争社会で敗北する老人を描いている。息子は人生をドロップアウトしていて、家族の崩壊、若者の挫折も描かれる。つまり繁栄と失墜であり、それはアメリカの姿と重なる。「セールスマンの死」は、「アメリカ帝国の死」でもあるのだ。
それを踏まえて観ると、妻を襲った犯人が象徴しているものは「イスラムの死」だろう。
厳格なイスラム社会において、もっとも尊敬されるもの。
もっとも信頼されるべきものの裏切り。腐敗。
それを暴露した映画といえよう。
だからイスラム圏の人には衝撃を与えたのだろう。

・・・・でもねぇ・・・ここ日本ですから。そんなものとっくに信頼なくした国ですから。
国会議員が不倫・セクハラする国ですから。教員が女性徒のワイセツ画像集めてる国ですから。犯人の衝撃・・・まったくありませんね。

ミニスカで踊る15~6歳のアイドルの女の子を、アイドル歴30年の中年オタクがオタ芸やって追い回す国ですから。
昼間から商店街のサンバカーニバルに、素人臭い白い肌のダンス倶楽部の女子大生のナマ尻やコスプレ女子をメタボカメラマンが取り囲む国ですから。
むしろ、この監督に日本の現状をお見せしたらどうでしょう?
モラルに反している? モラルなんかとっくに便所に流してますけど、それが何か?
監督は卒倒するんじゃないですかね?

次回は『クレイジー・ジャパンの死』ドキュメンタリーを撮ってもらいましょう。
そしてイスラムの人々に見せましょう。
律することがアホらしくなり、女性のベールを皆取るんじゃないでしょうか?
或いは、けしからん!! と怒って日本にテロを仕掛けて来るかな?
彼らからしたら、殺されても仕方がない堕落した民族かもね。受ける~❤
日本に留学して、すっかり染まったイスラム女子が自国に帰ってギャップに苦しむ話とか面白そうだな。観たいな~💛
厳格なイスラム社会と、モラルを便所に流した日本の違いが浮き彫りになって見ごたえありでしょう!! 文化庁水洗、いや推薦で映画にしましょう!!

追記
むしろ描けなかった部分。女性の問題を正面から描けない、実際に何があったかを示せない、事件現場の風呂場すら殆ど映せない。描けない部分に興味を持ちましたね。描けないことが多いというのが一番の衝撃でした。
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