茜

ビッグ・クラブ・パニックの茜のレビュー・感想・評価

ビッグ・クラブ・パニック(2015年製作の映画)
3.0
スピリチュアルな女の子と大きな蟹の友情物語。
評価低いけど、ふざけまくってて結構笑える。
何より2015年製作にも関わらず巨大蟹をストップモーションアニメで表現するという心意気はめっちゃ評価したい。

フィルマのあらすじが全く違う内容だから、レビューする場所を間違えたのかと思った…何なのこれ。
主人公メリッサの父親は自宅にこもり、食糧難に供えて動植物を巨大化させる研究に勤しんでいる。
母親はそんなお父さんに愛想をつかしていて、いっつも夫婦喧嘩ばかりしているという居心地の悪い家庭。
ある日メリッサは庭で遊んでいる時に川で蟹を拾い、父親が研究のため育てていた木の実をその蟹に食べさせてしまう。
この後どうなるかはもう察しのつくところで…。

序盤でメリッサの両親は研究に使っていた薬品が爆発して二人共死んじゃうんですけど、この展開が唐突過ぎて爆笑した。
親が死んじゃうなんて普通なら哀しいシーンの筈なのに、何の重みも哀愁もないやんけ…。
しかし両親を亡くしながらも保安官さんに引き取られスクスクと成長したメリッサ。
金髪から黒髪になり、水辺で素っ裸で踊りながら池から巨大蟹を呼び寄せたり、テレパシー的な何かで蟹と交信したりするという立派な不思議系女子に…!
後半で巨大蟹に乗って移動するメリッサの姿には妙な貫禄すら感じてしまう。

お話自体はポンコツだし、やたら真っ暗な場面が多いのは難点だけど、ストップモーションで表現された蟹さんは可愛くて高評価。
特にまだ大きくなる前の蟹さんは、ちょこちょこメリッサに近寄ってきてキーキー鳴いたりしてめっちゃ可愛い。
終盤では巨大蟹を倒す為に戦闘機まで出て来るんだけど、これがまた昔の古~いゲームみたいな映像で迫力もクソもない(笑)
そこからの、まるでおとぎ話のようなフレーズで締めるオチにはもう脳がクラクラですわ…。

ジャケ写にそぐわないファンタジックさを秘めた、蟹さん可愛い映画でした≧[゚ ゚]≦
茜