とりん

アリー/ スター誕生のとりんのネタバレレビュー・内容・結末

アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

2019年1本目(映画館1本目)

ブラッドリー・クーパー初の監督作品であり、レディ・ガガ主演として話題となった作品
才能があるにも関わらず、バイトしながらバーの歌い手として過ごしているアリーを大物歌手のジャックがたまたまバーで見つけ、その才能を見出し、彼女がスターダムを駆け上がってく話

正直転となる部分はほとんどなく真っ直ぐなサクセスストーリーに近い
いくら才能があって大物に目をつけられたとしても、いきなりのあの場に出てあれだけの歌を披露し、トントン拍子で話が進むとはとても思えない
ありえないと思いながらもその流れがうまく転がってく、ジャックとアリーが一緒にツアーを回る様子に釘付けになっていく

音楽もガガがメインに作り、クーパーも思ったよりもかなり歌が上手く、個人的にドツボだったのでライブシーンは興奮ものだった
ただそのツアーシーンが個人的にはピークだったかなと
ガガが成功してからはなんとも
マネージャーの指示より歌メインではなくビジュアルやダンスなどに力を入れていくのは、なんとなく読めてたし、これまで日の目を見れなかったからこそそうなってしまうよなと思いつつも、ありきたりな流れだなと
そしてその曲も悪くはないがそれでグラミー賞取れるとはとても思えない
そんなとこまでスターになるのという印象

そのスターになっていく彼女とは裏腹にジャックは持病の難聴が悪化していく
これでジャックは引退し、アリーが代わりになるというストーリーだと初めは思っていた
ただそれとは別にアル中も彼は患っており、それが原因で追い込まれていくとは、少し予想外
しかもグラミーの場での失禁とは正直やりすぎ
アル中から立ち直ろうとするもアリーのマネージャーに自分のしでかしたことの大きさ、アリーにとって枷であることを諭され、自殺するという
なんかスッキリしないストーリーである
幕締めがジャックの追悼コンサートというのも結局この映画の意図するところがイマイチわからない
ジャックは死んだけど、歌は生きているということなのか
結局は自身に素直に歌で生きるというジャックの教えを守らなかったアリーであり、それは最後まで変わらなかったように思える
そしてあのスクリーンアウトからのエンディング、最後のエンドロールの切れもなんだか唐突でしっくりこない
悪くはなかったが、結局は歌のみの映画だったのかな
とりん

とりん