ドクター・エクソシストのみやのネタバレレビュー・内容・結末

人間の潜在意識に入り込んで心の闇に巣食う悪霊を退治する科学者が、かつて妻子を殺した悪霊に憑りつかれた少年を通じて戦いに挑むオカルトホラー。

異色のオカルト物。
つい冷めて苦笑してしまうことも多いエクソシスト物なのだけれど、今作は面白かった。
一番最初の悪霊払いから惹きこまれる。
心の中に入って、結構なアクションを繰り広げるからエクソシスト感が薄いのが良かったのかもしれない。
科学機器を駆使し、パンクな助手二人と共に、車椅子で悪霊と闘うというのも新鮮だった。
なぜだか無駄に（無駄じゃないけど）美人が多いのも嬉しい。

良いエンディングだ、と思ってからの一山も良かった。
展開が速くて飽きがこないし、ちょっとした一言が伏線になってたりもするから、それに後半で気付けるのも楽しい。
そして何といっても救いのない結末。
ここまでの雰囲気から絶対にハッピーエンドで終わると思っていたので、これは物凄く意外だった。
予想の右斜め上を進み続けてくれて嬉しい。
エクソシスト物としては相当上位に入るくらいに好きな映画だった。

対抗する相手となる悪魔に憑りつかれた少年がとても良かった。
何といっても顔が可愛いし、悪魔の演技も素晴らしい。
今後に期待。