ケイスケ

ワンダー 君は太陽のケイスケのレビュー・感想・評価

ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)
3.6
ジェイコブ・トレンブレイ君って『ルーム』の子供か!この子の演技力、恐るべし。でも『プレデター』みたいなバカ映画に出てしまったのはいかんでしょ(笑)プレデター好きですけどね。

まず家族のキャストが素晴らしい。トレンブレイ君はもちろん良いんだけど、オーウェン・ウィルソンとジュリア・ロバーツの夫婦が自然すぎて本当の夫婦に見えるほど。途中でストーリーが移り変わるイザベラ・ヴィドヴィッチのお姉ちゃんも良かったですね。

そして生徒たちを導くマンディ・パティンキン演じる校長先生の「彼の見た目は変わらない。変えられるのは我々の見る目の方だ」という素晴らしい台詞。まさに差別問題すべてに通じる言葉だと思います。

登場人物が良い人ばかりだったり、障がいがある人を綺麗に描きすぎという意見も聞きます。しかし障がいを持つ人だけでなく、それを取り巻く人々にもスポットを当てることでフェアな描き方をしていると思います。

確かに現実の厳しさは、この映画のように上手くいかない部分はあります。ですがトリーチャーコリンズ症候群だけでなく、我々にも悩みやコンプレックスは必ずあるはず。そんな人たちにもこの映画の教訓のように“見方を変える”ことが必ず出来ると思います。

ディズニーやピクサーなども家族で観るには素晴らしい映画です。しかし本作のような作品も、ぜひ家族みんなでじっくり観て欲しい。良作です。