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ハルをさがして
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目次

ハルをさがしての作品紹介

ハルをさがしてのあらすじ

2012年、夏。都内で暮らす中学3年生のノボルと仲間たちは、秘かに想いを寄せるチエコからある依頼を受ける。東日本大震災後、家族と共に福島から自主避難してきていたチエコは、その際に残してきた愛犬“ハル”を一緒に探しに⾏って欲しいというのだ。ノボル達は淡い期待を胸にチエコとの同⾏を決め、ハルを探す4人のひと夏の冒険が 始まった─。

ハルをさがしての監督

尾関玄

原題
製作年
2015年
製作国
日本
上映時間
93分

『ハルをさがして』に投稿された感想・評価

小
3.9
震災後の福島を舞台にした中学3年女子1人と男子3人のロードムービー。<失ったものを取り戻す、ひと夏の冒険>というフライヤーの言葉がテーマかな。

都内の学校に通う冴えない男子3人。学校ではちょっと浮いた存在かも。その中の1人ノボルは、震災後、福島から東京に自主避難してきたチエコのことが気になっている。

夏休みに入って間もなく、チエコは福島の親戚に預けたはずの愛犬ハルをテレビで見かけ、逃げ出したのではないかと、とても心配する。

真剣にとりあってくれない両親にいたたまれなくなり、家を飛び出したチエコはノボルと出会う。ノボルはチエコの気を引くため「夏休み、福島に行く」と言ってしまう。すると、チエコはノボルの友達もつれて、一緒にハルをさがして欲しいと、強引にノボル達を連れ出す。

美人で気が強く、ワガママなチエコだけど、心にわだかまりを抱えている。彼女が<失ったもの>はハルだけではなかった。彼女の性格にへきえきしていた男子3人も彼女の悲しみに共振し、<失ったもの>を必死に探し出す…。

これは福島の子ども達(大人もかも)の葛藤を描いた物語。福島を去る者と残る者。どちらが正しいとか正しくないとかではないけれど、原発事故は福島の人々の大切な何かを引き裂き、奪っていった…。

それでも希望を感じる。子どもたちは、求めれば失ったものを取り戻せる柔軟な心を持っている。そして、取り戻した彼らの心はしなやかさを身に着けて、より強くなることができる。

微笑むチエコの横顔を見て、ノボルと一緒に僕らもそのことを思う。福島の子ども達に響くんじゃないかなあ、響くといいなあ、と感じる映画。
4.0
「3.11後の僕らのスタンドバイミー」というコピー通り見終わった後、爽やかな気持ちにさせる映画です。

中学生活最後の夏休み、さえない男子中学生3人とクラスの中でとびきり可愛い女子がある理由で震災後の福島に旅に出るお話。

ノボルは、何とはなしにカメラを撮りに福島に行こうと考えている、うぶなメガネくん。
マサルは、割と言うときは関係なく言ってしまう、ちょっと過保護な家庭で育っている男の子。
ヒロキは、サバゲー好きなムードメーカー的なチリチリ天然パーマくん
要は、ズッコケ三人組ですね。

青春とはかけ離れた3人組が、チエコという女の子と一緒に福島に旅に出るという一夏の冒険というスタンダードな設定になっています。

けれども、その根底にある東日本大震災で生じた社会問題とそれを受け止めようとする中学生の心の葛藤を見事に描いた作品だと思います。

90分とちょうどいい時間ですし、温かい映像と4人の自然体の演技やそれを支えるベテラン層の個性的な俳優さんとのバランスもちょうどよく非常に楽しめました。

甲本ヒロトさんの「呼んでくれ」が主題歌ということもあり、”甘酸っぱい冒険と成長”というのが本当にぴったりはまってくれています。

ヒロインのチエコは、自分だけが福島から離れ、避難してしまったという言いようもない後ろめたさを持ち、福島から離れて暮らしていました。避難したということは同時に、そこに残っている人、友人をも否定しているということ。表向きは、当時福島で飼っていた犬の”ハル”を探しに福島に向かうのですが、もっと大切な”何か”を探しにいくというチエコの成長の物語でもあります。

そんなチエコの気持ちを知らずに、知らずと傷つけてしまう男の子3人も同時に成長していきます。自分の周りのことしか興味を持たなかった男の子がチエコに振り回されるうちに、理由もなく人のために一生懸命になっていく様子がとっても素敵です。

冒頭でゆったり福島の田舎町を4人で縦に歩いていくシーン。一人一人バラバラになってハルを探しに町中を駆け巡るシーン。そして最後にまた4人一緒になって横並びに歩いていくシーン。この一連が大好きです。

4人の中学生の葛藤。大人だってそれにちゃんと答えることはできないかもしれません。でも、4人なりのある答えをみつけた一夏の思い出。

最後にノボルがチエコをカメラで撮影したときの彼女の顔がとってもとっても可愛くて自分もノボルの気持ちと一緒になって思わずドキドキとしてしまいました。

成長した4人をいつか観て見たい、そんな風に思える青春映画でした。

8月6日(土)~26日(金)まで、下北沢トリウッドにて上映。機会があってお先に観させてもらいました。夏休みにぴったりのおすすめ映画です。
ピピ
4.0
中3の少年3人と少女1人のひと夏の思い出を私も共有できた気がして幸せです。
子どもと柴犬が愛おしい!

地震の被害も津波の被害も感じられない実家を放射能問題で離れるチエコの気持ちや、そこに残る親友やおじさんの気持ちを抱いている人は実際に存在するんだろうと思い心に刺さりました。

チエコが電車や車の窓から、福島の鮮やかな田園風景を眺める横顔は寂しげに現実を受け入れていてるようで魅力的でした…
佐藤菜月さん本物美少女。。

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