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RAW〜少女のめざめ〜のRのレビュー・感想・評価

RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)
3.8
とんでもなさすぎて唖然。最後まで見続けるのが耐え難い映画だった。こんなに神経逆なでしてくる映画ほかにある? 映像表現としても激しいけど、何より内容的に受け入れがたい。獣医科大学に入学したばかりのベジタリアン少女ジュスティーヌは、寮に入るとすぐに、儀式として先輩にうさぎの肝臓を生で食べさせられる。で、その夜、アレルギーで皮膚がボロボロになって剥けてしまう。フランスみたいにはげしく個人主義な国にも、こんな昔っぽい縦社会的習慣があるのか、と驚きだが、その後、ジュスティーヌはだんだんと肉食女子に変化していき、あれよあれよと食人女子へとエスカレートしていく。振れ幅よ笑 それと同時に、うぶな処女だった彼女は恋に落ち、肉食系女子にもなっていく、という、ギャグか!って話やけど、ややこしいのが、恋の対象が寮の同室のゲイのイケメンルームメイト。ある日、ドアを開けると、玄関先で別の男子にフェラさせてる。もう少し場所を考えた方が…と笑ってしまうが、それが最新のフレンチ流なのでしょう。なぜそれを目撃してなお彼を恋愛の対象にできるのか、という問題もありながら、まぁ優しいし、一緒に勉強とかいろいろしてるし、しゃあないのか、てか、よく考えたらそんなの関係ないか、ゲイボーイズはみんなノンケ君達に恋するもんね。で、ジュスティーヌのお姉ちゃんも同じ大学の同じ寮生なんだけど、この人は妹と全然違って、パンクでセクシーでクールでアグレッシブ。あんたもやってみな、って妹に言いながら立ちションすらします。大胆。ある夜、妹の陰毛を処理をしてあげてるときに、失敗してハサミで自分の指を切断して失神。失神中に、何と、妹がお姉ちゃんの指をガリガリ食います。手羽先みたいに。めでたく食人デビュー! お姉ちゃんはその後そのことで妹を責めるようなことはしません。いろいろと意味不明。もうこの時点でクレイジー過ぎて、エグくて、気持ち的についてけないのに、その後ももっともっとディープにいきます。自分の髪の毛食いまくってゲロったり。しかも、なんか、まぁ獣医科やからおかしな人がいるのもしょうがないよね、みたいなノリ。いやいやいやいやいやいやいや。で、この姉妹にいろいろとんでもないことが起こりまくり、同時に姉妹でとんでもないことを起こしまくり、の後に、衝撃のエンディングを迎えます。なにーーーーーーーーー!!! ってなります。もはやギャグ! で、真っ赤な背景にデッカくRAWの文字が出て終わり。めっちゃカッコいい終わり方なんやけどもよ。いやいやいやいやいやいやいや。てか監督、女の人かよ。ちょっと待て。たとえ喰い喰われるの関係のなかに人間の究極的本質を描き出しているのだとしても、ボクの中にこの感覚がなさすぎてまったく共感できない。その上その感覚があまりにシャープで生々しく、まさにRAWに描いてあるため、見てるのシンドイよ…。呑み込めない。おええええええええ。おええええええええ。おえええええええ。男子諸君はだいたいこれ見てみんな胸焼けすると思うんすけど、女子はどうなんでしょ? 当然人にもよるだろうが共感できたりするものなん? 女の意見がめちゃめっちゃ気になる。すごく分かるーって言われたらホラーでしかないけど笑 まーとにかくこんな激しい映画はなかなか見ることがないので、怖いもの見たさで見るのがいちばん。ホラーってそもそも怖いもの見たさで見るもんやもんね。けどまさかこんなに生々しい映画だとは誰が予測できようか。見終わったあとは食欲なくなります。毎日見るとダイエットできるかも。もう一回見ていろいろ確認したいところもあるが、見る気が起きないかも。けど二回目は全部わかってるからもっと冷静に見れそうな気もする。いずれまた見直してみようかな。
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