評価低いけど、俺は嫌いじゃないなあ。
監督はゴア・ヴァービンスキー。
『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズで有名だが、『マウスハント』、『ザ・リング』なんかも撮ってる職人監督。『ローン・レンジャー』は好きだし、『タイムマシン』はなおさら最高で性に合ってるのかもしれない。
しかし、本作の作風はそのどれともまた違ったサスペンス・ホラーとなっている。
他の方のレビューを見ていると『シャッター・アイランド』が引き合いに出されているが、あちらよりは全然ストレートなストーリー。むしろホラー・ファン的には、現代の資本主義社会との対比や、幻想的な映像美といい、ヌルヌル度といい『DAGON』を連想させる笑
そして、ホラーといえばデハーンの治療(拷問)シーン2種類はどちらも強烈!
特に最初の方は、自分じゃないのに思わず口を押さえてしまった。しかも終始ガッツリ映してくる笑 もちろん2つ目の治療も地獄でしかない。
「田舎」、「水」、「治療」。
繰り返しになるが、これらから連想できる映像を紛うことなく見せてくれるところが良い。
加えて、デハーン、ジェイソン・アイザックス、シャイア・ラブーフの元妻ミア・ゴスという役者陣に、出てくる小道具の使い方も、摩訶不思議世界の出汁として存分に機能していた。
終盤が雑になってしまうのは残念だが、ハリウッド大作でここまで嫌悪感を与えてくれる作品は中々無いと思う。