hachi

22年目の告白 私が殺人犯ですのhachiのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

凄く面白かったです!
まさかの大どんでん返しが二転三転…!
予想していたのとは全然違う展開と結末になって、観終わった直後からまた観たい衝動に駆られた。

始まりは時効後の犯人が告白本を披露するところからなんだけど、その時の反応がイケメンだからソネ様と騒ぐファンがいたりとか現実に起きても「あるある!」と思ってしまうくらいリアルに感じた。
現在と過去と交差する中で被害者遺族の存在感がはっきりしてくる上に、苦しみから解放されないつらさも浮き彫りに…目や表情や感情からぐっとくるものがある。
曽根崎は握手会したり売り上げのために周りを煽って本当にサイコパスorzと思ってたんだけど、フタを開けてみれば…もう〜!
番宣か何かで20分ワンカットで撮影したっていう曽根崎vs牧村vs仙堂vs真犯人のTV生放送の場面の緊張感はすごかった…。その中でリカを殺した(と思っていた)真犯人を見る曽根崎の表情に、その時点ではえ?何やってんの?と困惑したけどすぐ後で真相解明されて、その行動になるほど納得。憎いっていうのが全身に出てて、藤原竜也さんの演技力に感激した。
告白本を書いたのが牧村で、ウソ犯人役をしていたのが拓巳(曽根崎)で、さらに被害者遺族のつながりがあって、そのどんでん返しに驚いた。

そしてさらにの本当の真犯人登場でもう息を飲む思いだった。まったく予想だにせず見ていたからこの二転三転がすごく面白かった。
仙堂が1回目の曽根崎生出演の時に「なんで事件を起こしたかの気持ちが書かれていない」というツッコミをしていて、そこにすごく食い付いていたのが印象的だったけどそれも後から思い返すと納得。同僚を目の前で亡くして心に闇があると言っておきながら、ニュースでは社会の闇を照らすと発言するとこの矛盾。ずっと心の闇に光を照らして欲しかったのかと思うとなんとも言えない。

最初のシーンから伏線が張られていて、すべてまるっとわかった上でやっぱりまた最初から観たい!
hachi

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