このレビューはネタバレを含みます
予告の時から有名な俳優がたくさんいて楽しみにしていたけど、予想を裏切らずとても面白かった！
007のダニエル・クレイグは探偵になっても渋みが出ててやっぱり格好良い。彼の視点でストーリーが進むんじゃなくて看護師のマルタが中心になっていたので、ブランの活躍があんまりないな〜肩透かし…と思っていたけど大丈夫。後半に怒涛の巻き返しがあって、探偵物は探偵が活躍してこそだときちんとテンション上がった。
一つ一つのピースが物語が展開していく毎に浮かび上がっていって、それが見事にぴったりハマった時の爽快感が本当に良い。ドーナツの穴まで埋まった時はそういう事か！と納得する、 最後まで物語に引き込まれていくミステリーだった。
登場人物達の行動が最初にある程度わかっていて、話が進む度に真実が明るみになっていく手法すごく好き。家族の真相がわかっていくとお祖父さんに恨みを持ってもおかしくないような人だらけで思わず笑ってしまった。
人にどう伝えたかよりどう伝わったかが重要と言われている中、お祖父さんが遺産相続のやり方で家族のあり方を示したのは悪手。きちんとした話し合いで家族にすべてを伝えるべきだった。そうしたくても時間がなかったとは思うけど…これがすべての元になって、心優しいマルタがあんなにも追い込まれていったというのはやっぱりツラいものがある。
それに女優のアナがすごく可愛かった。彼女の大きな瞳に悲しみが溢れると見ているだけで悲しくなってくるから不思議。
ずっと睨み上げるようにして映されていたハーランの肖像画がラストでは少し微笑んでいるように見えたのが印象的。My houseのマグカップも最初と最後で意味合いが大きく変わっていて面白かった。
そして最後にこれだけは言いたい、クリス・エヴァンスが最高に良い！所々セクシーだしクソは言い合うわ、白セーター似合ってるわで本当良かった…やんちゃでチャーミングて。
ITの少年ビルのジェイデン・マーテルの出番もうちょっと見たかったな〜ネトウヨの陰キャ野郎ってすごい設定だったな。
