日本ではあまり知られていない米国在住の謎の空手家、山下タダシ氏が実名で暴れ回るカラテムービーシリーズ第3作完結編。

三作目ともなると少し芝居が上手くなってきたように思います。

主人公を彩る二人の武闘派女優なも目が離せません！！素晴らしいです！

カラテムービーとしては非常に楽しめる作品なので多くの方に観て頂きたいです☺️🥋

結局何が “電光石火” だったのかはわからなかったけど、とりあえずタダシ三部作の最終章。

「10作目で終わる」と言いつつ、「2部作にする」→「やっぱ3部作！」と、宮崎駿先生並みに辞める辞める詐欺をする『ワイスピ』は、タダシの爪の垢でも煎じて12の副題 “電光石火” にしたほうがいいと思うよ。

あらすじ…
タダシ、遂に働くってよ！in 九州。

相変わらずタダシと戦いたいがために襲い来る武闘家連合のメンツが濃ゆい。
バチカン十字殺法のデビル・クルス（神父）に、ビール瓶を握り砕く吸血ハブ兄弟、ドラム缶を拳で撃ち抜くブラックウルフ等々…この紹介OPだけでご飯10杯はいける。

特にラスボスとなるブラックウルフが凄くて、一挙一動からタダシ以上の奇声と変顔をするので、腹が捩れること必至！！「タダシィイ！デスマァッチ！！！」けど、ちゃんと強い笑
てか、1作目のニコム・ブランチャ、2作目のキラー・サムソンと、毎作主人公に負けじ劣らずの強烈なキャラクターを提供してくるって普通に凄いことだと思うんだけど笑

片や、2作目まで引っ張っていた目の傷が最初から無かったかのように全快してるタダシにビビるも、タダシだから許してしまう。
そしてタダシ、日本語がさらに上達してやがる…！しかし、これらのせいでケレン味がさらに減退してしまったのが残念。

山城新伍が3作目にしてようやく修行の成果を発揮したり、鈴木館長の見せ場がさらに増えていたり、タダシと愛玲のラヴ・ロマンス？があったり、福岡・大分ロケを敢行したり…と最終章に相応しい盛りっぷり。

極め付けは、太極拳の必殺技「秋霜落ち葉の秘拳」。
言いたい…！現実世界でも言って使いたい…！！！
後やっぱり東映だから、主人公の鎌二刀流ね。これが後に『里見八犬伝』での真田広之に受け継がれるのだと思うと、やはりブルース・リーにヌンチャク教えた説はホントと言わざるを得ないな！！

• #ユーネク大統領

中国太極古道との親交を深めるべく道場所在地の九重（大分県）に赴いた空手家が、武道館建設事業に悪徳組織の関与を察知する。沖縄古武術に精通する日系アメリカ人、山下タダシを主役に起用している、カラテ・アクション映画の第3弾（最終作）。

「女必殺拳」で志穂美悦子を支援していた早川絵美がヒロイン枠で登場。実際に少林寺拳法を嗜んでいる女優のため、体幹が備わったアクションを見せてくれる。理にかなっているのかイマイチ分からない、不思議な「型」の拳法もマンガチックで面白い。

主人公に挑んでくる敵役では、アフレコが遊び過ぎているオモシロ黒人格闘家と十字架を武具の代わりにするバチカン十字殺法の使い手がインパクト大。「キエーイ！」とか「ボァーイ！」とか、とりあえず奇声を上げておけ的な台詞演技もツボに入る。

山下タダシの演技力アップ（表情作りと所作に緩急がついている）が残念なところだが、渡辺宙明の音楽がカッコよく、デタラメ国際色を楽しむことができるため、総合的には大満足。