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荒野にてのkazu1961のレビュー・感想・評価

荒野にて(2017年製作の映画)
3.9
▪️Title :「荒野にて」
Original Title :「Lean on Pete」
▪️Release Date:2019/04/12
▪️Production Country:イギリス
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record :2019-229
▪️My Review
  アメリカの大自然の荒野、主人公チャーリーの人生そのものを比喩してるんですね。
圧倒的に無関心な世界をひとりさまよう少年の心情、十代の若者の孤独、頼りたい気持ち、頼られたい気持ち、また喪失感を淡々としながらも強力に描いた作品です。最後の救いさえ切なく心に響きます。
スクリーンを見つめながら、自分自身の若い時、辛い時を投影しハラハラしながら鑑賞していました。作品的には、『ギルバート・グレイプ』+『シービスケット』って感じかな。
本作の良さは、感傷的な青春ドラマに堕すことを回避し、人生の岐路に立つ主人公に感情移入しつつも、客観的な姿勢を維持しているところです。また本作での演技によって、チャーリー・プラマーには確かな才能があることが証明されましたよね。そして、良作です!!

▪️Overview
 「さざなみ」のアンドリュー・ヘイ監督が、孤独な少年と一頭の馬の歩む旅路を描いた人間ドラマ。「ゲティ家の身代金」にも出演した新星チャーリー・プラマーが主人公チャーリーを演じ、第74回ベネチア国際映画祭でマルチェロ・マストロヤンニ賞(新人俳優賞)を受賞した。幼いころに母親が家出し、愛情深いがその日暮らしの父親と2人で生活する少年チャーリーは、家計を助けるため厩舎で競走馬リーン・オン・ピートの世話をする仕事をしていた。しかし、そんなある日、父親が愛人の夫に殺されてしまう。さらに、試合に勝てなくなったピートの殺処分が決定したという知らせを受けたチャーリーは、ひとりピートを連れ、唯一の親戚である叔母を探すため荒野へと一歩を踏み出す。出演は、チャーリー・プラマー、トラヴィス・フィメル、クロエ・セヴィニー、スティーヴ・ブシェミなど。
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