ちょっとのことじゃ泣かない私が、最後の展開で久しぶりに顔を手で覆って泣いた。自分でも意外。彼の気持ち、ちょっとした運命の振れ具合。それを感じたらもうダメだった。
当たり前の育ち方が出来る子と、こんな環境で生きなければならない子。特別ではなくそういう子が存在するということが、ドキュメンタリーよりも日常を感じさせる映像でよりリアルに伝わってくる。
救いは、暮らしぶりはけしてまともとは言えない父親がちゃんと息子を愛していること。それを息子がちゃんとわかってるから、彼はすごく真っ当に育ってる。
辛い状況が重なって、「チャーリーどうか曲がらずに生きて！」と願っているところにラストの展開がやって来て、私は冒頭のような状況になりました。
ホントにすごくいい映画だった。
最後のシーン、振り向いた彼の表情が、しばらく経った今もジンワリと蘇ってきます。
