このレビューはネタバレを含みます
初のフィルマークスによる試写会での鑑賞。
ゾンビ映画好きとしてはたまらない設定と、韓国映画としてのちょっとしたアンダーグラウンド臭とグロさに期待をして。
別居してる妻の元へ意思疎通すら出来てない、仕事一筋で他人の事を考えられない夫が娘と一緒に乗り込んだ列車で起こる【ゾンビパニック「ヒューマンドラマ」】映画。
この作品の素晴らしい所は緊張と緩和の絶妙な入れ方。
不安→パニック→ひと時の安息→不安、の入れ方が良く、設定から飽きさせない作りで尚且つしっかりとゾンビ映画としての王道も踏襲しており。
死亡フラグはしっかり立っていつつも(この人は死ぬな、とか)、それまでの人物描写がしっかりしてるので唐突感がなく、しっかりと死ぬまでが描かれてたのも良かった。
笑い路線でなくてどちらかというとダニー・ボイルの「28日後…」に近いシリアスと人間の怖さも取り入れた作品でした。
走るゾンビの迫り来る緊張感はたまらないです。
それでも。
気持ちを理解する事を忘れていた父親が恐る恐る娘の手を握るシーン。
最後に列車から倒れ落ちる影の演出。
まさか号泣するとは思いませんでした(笑)
そういう意味で【ゾンビパニック「ヒューマンドラマ」】の名称がピッタリと来る作品でした。
お勧めの一本です。