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罠 Deep Trapのkuuのレビュー・感想・評価

罠 Deep Trap(2015年製作の映画)
3.8
『罠』
原題Deep Trap.
製作年2015年。上映時間97分。

マ・ドンソクが連続殺人鬼となり狂気的な姿を見せる実話をベースにした韓流サスペンス・スリラー。

ソウルに住む一組の夫婦。
2年前に奥さんが流産して以来、夫婦の関係はイマイチ。 
旦那のジュンシクが流産のショックから立ち直れず、愛情があっても奥さんのソヨンとの愛の営みを持てないた。子供が欲しいと思いつつも行動に移せない二人。
ソヨンはジュンシクの帰りを待ちながら、ある離島にあるサンマル食堂についての記事を発見。 
サンマル食堂はどないな機能不全も治せるちゅう。
早速、ジュンシクを旅行に誘い出したソヨン。
もちのろん目的はサンマル食堂。。。

今作品は、現代社会の残酷な現実を
なぞらえ描いてる。
また、現代人の日常に『密つです』じゃない密接に関連しているSNSを介して現実のエグい断面を提示するちゅう考えから出発してるんも身近やし怖さが増す。
多くの人がコミュニケーションのツールとして使用するSNSを素材化することで、観てる側がホンマ共感できる緊張感を作りだしてた。
SNS犯罪の実話をモチーフにしている今作品は緊張感あるストーリー展開のスリラー映画でした。
日本警察庁は2019年(ちょい古いが)に国内で発生したサイバー攻撃などに関する調査結果によると、検挙されたサイバー犯罪の件数は9519件。
最も増加したのは
『不正アクセス禁止法違反による検挙数』の816件。
816件のうち、パスワードの設定・管理の甘さにつけ込んだ手口が310件で最多だった。
韓国でも同じ様にサイバー犯罪は10万以上。
ほとんどの事犯は、金融詐欺、フィッシングとかで知られているけど、最近しゃSNSを悪用した殺人、強姦(マッチングアプリで知り合った女性にレイプドラッグ使用して強制性行するのが急増してる)被害、誘拐(身代金目当てじゃなく強制ワイセツ等目的の略取監禁)などの凶悪犯罪にまで続いてて、その危険性がさらに台頭してる。
特に大半の人々がオンライン上に掲載された公信力のない情報を、疑いなく受け入れてるし(小生もやけど、軽い病気なんかネット頼り、考えたらこわい)、SNS犯罪に犠牲になる被害者はさらに増えていくやろなぁ。
加えて、韓国じゃ近年大人の行方不明が25万件に達し、そのうち2万3千人の生死すら確認できないちゅうニュース報道を見た。 
そないな事に基づいて、強力サイバー犯罪と成人行方不明の関連性を無視することができひんのが実情。
今作品は、将にSNSの犯罪実話をモチーフに出発して、日常生活の中でスマホとSNSを密接に使用している観てる側が、実際に自分も被害者になり得るちゅうことを実感できるように伝えつつ、リアルな緊張感を描いてるかな。
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