君は子供好き？
僕は子供が嫌いだ。
冒頭でのまさかのマックスの台詞に驚かされたが、子供の成長とともに気持ちに変化を生じ、最後に幼稚園で見送るシーンに自らの感情を重ねて見ていた。
自分も親ではあるが、始め子供を純粋に好きという感情になれなかった。でも我が子には責任もついて回るし、またお手本にならなきゃいけない。特別な存在、この感情は好きというより愛おしい。この心境を父親、母親に直接描かせるのではなく、ペットに描かせた点がとても印象的だった。
そして必然的にマックスが過保護なお父さんポジションとなり、牧場の犬から教わった異なる価値観と出会って考えを変えていくのもとても面白い。なんせペットの視点でこれをやっているのだから、押し付けがましくなく、非常に見やすい。
前作と異なるのは
大人気のウサギちゃんが虎を救う話と、
これまた大人気のモフモフヒロインの猫屋敷での話が、
先程のマックスの話と、クロスカッティングとして目まぐるしく切り替わる点。
3つの話を同時並行してるのだが、
それぞれの話が交わる点が
本当にラストの一瞬のため、
少々焦ったさを感じるかもしれない。
でも自分が親のため、
マックス主体の話を望んでいただけで、
見る人によってどの話が好きかと
いうのは異なるため、
子供も飽きさせない万能な作品を
作りたかったのも理解できるし、
そのおかげで前作で人気のキャラが
皆主役として台頭するため、
楽しめる内容となっている。
