発表中の事故によるケガでバレリーナとしての将来を絶たれたドミニカ(ジェニファー・ローレンス)は、病気療養が必要な母を助けることを条件に、叔父の指示の元スパイ活動をすることとなる…というお話。
最近『ミッションインポッシブル』とか『キングスマン』みたいなものばかり観てるので勘違いしかけていたけど、本来スパイとはこうあるべきだろうという地味で淡々と任務を遂行する感じで、何故かむしろ新鮮に思えた。
ジェニファー・ローレンスは思っていた以上に身体を張っていて、スパイ養成…というよりは色仕掛け専門学校みたいなトンデモ学校で、講師のシャーロット・ランプリングに素っ裸に剥かれてあれやこれやをやらされていてかなり強烈だった。
このシークエンスはB級エロビデオ(A級があるのかどうかは分からんが)みたいである意味面白かったんだけど、例えばジェームズ・ボンドが作戦中にやたらと女をこますのもこういう訓練受けてたからなのかなぁと思うとあながち変な描写でもないのかもしれない。
全体的に派手なアクションみたいなものはないんだけど、唯一と言っていいバトルシーンは、スタイリッシュな格闘とかではない泥臭いマジもんの「殺し合い」を見せられているようでかなり格好良かった。
ダニエル・クレイグのボンドがアクションで同じような試みをしているけど、個人的にはこちらに軍配があがるレベル。
思ってた以上に暗い話でビックリしたけど、結構満足度は高かった。
(2018.68)