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君の名前で僕を呼んでのQvQのレビュー・感想・評価

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)
3.8
先週末オンデマンドで何気に観てて、正直に言うと1/3くらい観たかな?っていうあたりで、あ〜ぁ、またキレイな男の子をキレイに見せるだけの映画かな〜、って思って観るのやめちゃってました(^^; でもなんか気になって、時間あるしと思って、また今朝観はじめたんだけど、結果良かったー!まあ、朝イチから観るのはヘビーな感じはありましたが(笑)

若干説明的でハイソサエティ感が気になってしまうところもなくはなかったのですが、ティモシー・シャラメくん、ただのキレイな子じゃないんですね。表情や仕草が素晴らしかった。恋の喜びや苦しみを知るときの顔が演技以上でグッと心を掴まれました。特に最後のあの表情!人ってあんな顔で一個上のところに行くんだよね。

人ってなんで苦しいのに恋なんかするのかな。でも恋は甘やかで、人としての心の階段を登らせてくれるもので、人生最高の喜びじゃなかなとも思う。純粋な17歳と少し歳上で分別のつきかけてる青年の狂おしい恋。まあそれは同性だろうと男女だろうと同じことだけど、美しさで言えばこの映画の場合同性ってことに意味はあったのかもしれない。でもそれより何より、人と人が惹かれ合って得られるものを凝縮して見せてくれてるところがとてもいいなと思いました。

比較するのもナンだけど、いまストーカー気味の気持ちに苦しんでる人は観た方がいいかもしれない。恋の苦しさや喜びを本当にわかるにはとても時間がかかるけれど、映画はこうしてわかりやすく教えてくれます。苦しいってことから逃げないで向き合う美しさを、私も再確認させてもらった気がします。
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