河豚川ポンズ

アリスvsモンスター・スクワッドの河豚川ポンズのネタバレレビュー・内容・結末

1.6

このレビューはネタバレを含みます

パッケージでもうオチてる映画。
こんな映画にネタバレ注意とか出しとく意味とかあるのかとかなんとか言われそうですが、正直これぐらいしか言うことないので最初に言っておきます。
パッケージど真ん中の女性はアリスではなく、何なら主人公ですらないです。
ゴルディロックスというらしいです。
そもそも大半の日本人は知らない童話のキャラクターです。
当のアリスはパッケージにすらいないです。

本来、童話の世界と現実の世界は隔てられていたが、ランペルスティルツキンが魔法の鏡を割ったことにより、現実に童話の世界から様々な悪人が流れ込み始めた。
アリスは不思議の国の住人たちと共に彼らを捕まえ、そして死神の復活を防ぐために戦うのだった…‼

どう考えても色々と無理があるとか、ストーリーが分かりづらすぎるとか、テンポも話もひどいとか、ダメなところを挙げたらキリがないし、僕の精神衛生上もよろしくないので、頑張って良いところを探してみます。

悪人ポジで出てくる青髭はナイフ使いなのですが、なかなかどうしてコイツだけちょっとアクションがカッコいい。
いちいちナイフを回したりと要らない動作が多いのが目につくけど、それ込みで見てもスタイリッシュに見えてくる。
演技力もコイツだけそれなりにあるせいで余計によく見える。

個人個人のストーリーで見ればなかなかオーソドックスな要素にまとまっているはずなんだけど、チームアップさせなきゃいけないからなのか、とにかくゴタゴタしてしまうのが残念。
狼男とゴルディロックスの関係とか面白かったのにアリスとハートの女王のよく分からん言い合いが割って入ったりするもんだから、途切れ途切れになりがちでもったいない…

あと、マッドハッターはなかなかいいデザインしてると思います。やつれたジャミロクワイみたいな格好だし、後半でやっとこさ出てくるけど、一番いい方向にアレンジが効いてると思う。

結局アリスvsモンスタースクワッドなのに、アリスが一番要らないというとんでもない矛盾を孕んでる気がしなくもないですが、こんな映画に言っても仕方ないので目を瞑ることにしました。
思ってた以上に酷いけど、さすがにワースト1の称号には程遠いのでクソ映画チャレンジャーたちは挑戦してみてはどうでしょうか?