CureTochan

アンチャーテッドのCureTochanのレビュー・感想・評価

アンチャーテッド(2022年製作の映画)
4.2
やっとこの映画の上映会にこぎつけた。ゲームの方のアンチャーテッドが終わってなくて、映画がゲームのネタバレになるのを恐れたからだ。プレステ3で子供たちと遊んだ思い出深いゲームシリーズなのだが、珍しいケースだろう。このゲーム自体が「遊べる映画」であり、見たこともないグラフィックと、イカすセリフで史上最高のゲームの一つと言われる。予算も大作級で、話もバディものアクションとして面白い。クリエイターのエイミー・ヘニッグは、業界で最も成功した女である。

だからこの評価も、ゲームを先にやることが前提のスコアである。パート2からやるか、PCでやれるパート4がおすすめ。思えばCDを買ったことがないうちのキッズが光ディスクを扱えるのはプレステがあるからだ。

結果的には、やっぱりネタバレというかオマージュの場面はしこたま(死語)入っていて、楽しめたが、実際のアクションは冒頭の飛行機から落ちるやつを除いて、全然ちがう内容になっていて感心した。見たような場面は出てくるのに、ゲームと同じにはならなくて面白い。最後のぶっ飛びアクションも観たことがないもので、我が家のリビングが盛り上がった。そして、ネイトがホルスターを手にするところでテーマ音楽が流れ、次女と一緒にわかってるねぇとなった。映画では敵を撃ち殺さないから、ほとんど使わないんだけど。

私の思い入れとは別に、今の娘たちのお目当てはトムホである。どうせトムホのイメージビデオだろう、ぐらいに思っていたから良い意味で裏切られたし、映像もその期待にたがわず素晴らしい。プロットも予想を外すことはうまくできていたが、人が考えを変える場面の演出が悪く、ドラマとしてグッとくるシーンはなかった(つぎは監督を替えてほしい。ヴェノムのやつじゃだめよ)。ただ、これが泥棒の話であることをおざなりにせず、冒頭からネイトが盗みを働くなどの工夫は良かった。泥棒の話だから、スパイものと同じように騙し合いになるのだ。あとこのゲームでは女キャラがとにかく強いのだが、映画でだけは扱いが違ったのもよくなかった。次作にはエレナが出ることを希望。

何より物足りなかったのはサリーとネイトのバディ感だが、続編をやる気なら次に期待しよう。なにしろキャスティングがいいことは大事だ。ちむどんどんも、やっぱ悪いのは脚本だけじゃなくて、せめてヒロインの相手役ぐらいは素人じゃないのをキャスティングすべきだったな・・芝居というより華があるかどうかってところで。
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