のん

君の膵臓をたべたいののんのレビュー・感想・評価

君の膵臓をたべたい(2017年製作の映画)
4.0

小説の内容はこれっぽっちも共感できなかったが、映画版はそこそこ感情に訴えかける部分もあり、原作を超えた稀有な例だと思う。



とはいえ原作になかった小栗旬の現代パートは全くもって不要だし、不満がないわけではない。



それを補い余る浜辺美波の存在感がもうホントに素晴らしい。ほとんど出ずっぱりの彼女に2万点くらいあげたい。



内容について少し触れるなら、誰もが「そりゃねえだろ」と思う後半のあの部分。
私も小説を読んだ時にあまりにも唐突な展開にブチ切れそうになったが、作品のテーマを考えると実によく練られた展開だと思う。


人は必ず死ぬ。それがいつかなんて誰にもわからない。だからこそ、一瞬を大切に生きていく。



言葉にするととても当たり前で薄っぺらいが、ここが原作の肝でもあり、映画版でも強調されていたように思う。
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