世界最高チンピラ・シンデレラストーリー。
ファックファックと世の中に中指を立てながら一気にロックの歴史に燦然と輝くアルバムを２枚たて続けに制作し、前例のない規模のコンサートを敢行したロックバンド、オアシスのドキュメンタリー映画。
「終わったやつから賞なんかもらいたくない」
ブリットアワードでそう言いながらトロフィーを受け取るノエルに誰も追いつけなかった。
レコーディングももちろん不良の流儀。
涼しい顔で名曲をいくつも書き上げてしまうノエルの才能もすごいが、歌詞の書いてある紙を渡され、音を聴き、すぐ歌って録音を終わらせ、またサッカーするためにスタジオを出て行ってしまうリアムも相当やばい。
バンドの歴史を網羅することによって結果退屈になってしまうようなドキュメンタリーとは違い、バンドの失速と終焉はほのめかすに止められ、２時間ただ無敵だった頃のオアシスだけを見ることができる。
当時日本でもオアシスがアイドルばりの熱狂で迎えられていた様子に驚く。
