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牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版のskkのレビュー・感想・評価

4.2
外出自粛ムードの今、手に取るたびに236分という上映時間を見ては見送り続けたこの映画を見る絶好の機会と言えるでしょう
流石に4時間ともなると長いなぁと思いますが、思ったより全然いけました

画面の構図・色彩・明暗の使い分けといった各シーンの完成度が凄まじい 映画の撮影について物申せるような知識は全くないが、この撮り方はものすごく良いな、というところがいっぱい
私個人的には、中盤ぐらいの水色・ピンク色がベースの色彩となっている昼の小公園でレコードをバックに小四と小明が笑い合うシーンがとても好きです

少年たちの抗争や父親の尋問等々の色んな出来事をじっくりと描いていった上で、ラストにかけて狂気に転がっていく主人公の心理描写はなかなかにスリリング

レビューでもちょこちょこ言及されてますが、子供達の服装・髪型がほぼ同じのため序盤は登場人物見分けるのにかなり苦労しました…
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