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ARQ 時の牢獄のkuuのレビュー・感想・評価

ARQ 時の牢獄(2016年製作の映画)
3.5
『ARQ: 時の牢獄』
原題 ARQ.
製作年 2016年。上映時間 88分。

2016年に配信されたアメリカ・カナダ作のSF映画。
監督はトニー・エリオット、主演はロビー・アメルとレイチェル・テイラーが務めた。
一定の時間のループを描いたタイムリープ系の今作品。
主人公がさまざまな行動を取ることで起きる変化を楽しめるエンタメ性ある作品群の一つかな。

石油に代わる新エネルギー供給技術開発に携わる1組の男 女が、突然マスク集団に襲われる。 しかも、タイムループ にはまり、 2人はその日を延々と繰り返す。

今作品ではタイムループは3時間14分15秒ごとに更新される。
でも、これって、ヤカラかも知れへんがなんか無理がある。
1時間は60分、1分は60秒なので、与えられた時間の秒数は11655となり、3600(1時間の秒数)で割ると3.2375時間となる。
しかし、秒というのは恣意的な時間の区切り方なので、循環するタイムリープが我々の時間測定システムと関係するという考え方は、大きな欠陥なんちゃうかな。。。

とは云え、個人的にはタイムリープもんは好きなジャンルですし、今作品は悪くはなかった。
ストーリーはいたってシンプルやし、舞台も家の中とその周辺だけ。
滅びゆく世界の全能の指導者たちと、自由の存続のために戦うべきレジスタンスがいる。
そして、その真ん中に、正しい手にかかれば良いことを、間違った手にかかれば非常に悪いことをする機械、ARQを作ったレントンがいる。
ホンでもっての、彼の家に何者かが侵入してくる。
なぜ世界が滅びようとしているのか、なぜレントンが隠れているのか、誰からなのかはあまり説明されませんが、物語はタイムループを利用することでより有利に展開されてました。
まぁ演技もなかなかで、ハンナ役のレイチェル・テイラーよりはレントン役のロビー・アメルの方が良かったけど、2人合わせても有無を云わさん演技をしてました。
そして、ショーン・ベンソンはソニーを力強く演出していました。
今作品では、タイムループが非常に効果的で、毎回、前回のループを覚えている新しい人物が登場し、物事をどんどん複雑にしていく一方で、ループするたびに、登場人物や変化し続ける状況についてより多くの情報を得ることができました。
全体として、良い意味で頭を混乱させる、楽しいサイコSFスリラーやったかな。
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