これはハードボイルド・サスペンスですよ。
仕事に生き、友人は皆無で、毎日同じルーティンで食事を取り、金を払ってセックスをする…。
まさに、ハードボイルドな生き方ですよ!
そんな役柄をジェシカ・チャスティンが好演?怪演?
どちらにせよ、このエリザベス・スローンというダーク・ヒーローを誕生させた、チャスティンの底なしの魅力に乾杯。
また、作品のプロットもハードボイルドものの探偵映画に似ていると思う。
依頼あり、調査あり、巨悪の陰謀ありで、かつ、単なるドラマ作品に終わらず、サスペンス展開がある点も、本作が一筋縄ではいかない傑作たらしめるところ。
個人的には、『インターステラー』で(共演はしていないが)祖父母の関係だったチャスティンとジョン・リスゴーが、法廷で争うシーンもお気に入り。
特に『レイジング・ケイン』ばりの顔芸を見せるリスゴーおじさんがたまらなく好き。