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ビッグフットvsゾンビのSameのレビュー・感想・評価

ビッグフットvsゾンビ(2016年製作の映画)
1.5
現代のトラッシュムービー監督として、ごく一部で有名になりつつあるマーク・ポロニア監督作品です。

めちゃくちゃゆるいノリの低予算ムービーで、ドン・ドーラー監督なんかと比べると凡庸すぎるかなあ。こだわりが薄いのが致命的。

個人的には、自撮りするときの一眼レフの角度!とか走ってる車に乗ってる人のメガネに映る景色が、間違いなく駐車場!とか、緊迫したシーンに野生のマーモット映り込んだらテイク2いけや!とか、予算とは関係ない努力でどうにかなる部分すら改善しないのが気にくわないな。

でもストーリーは好きですよ!
ビッグフットの行動がイケメンなんですよ笑
死体牧場と呼ばれている遺体の受け入れ施設で、密かに研究されていた腐敗を促進する薬品の失敗作。それをそこらへんに破棄した事で死体がゾンビ化します。

ビッグフットはまあなんか突然登場して、人間、ゾンビ、ビッグフットと三つ巴のバトルになるのかと思いきや、ビッグフット君は人間の女性に恋しちゃうんですねー。こんなとこでキングコングへのオマージュが笑

そっからほぼ人間を守るために先頭に立って戦うビッグフット!
女性の言葉での命令に素直に従うビッグフット!
もう毛むくじゃらの人間ですやん笑

最低の演技力を持った役者さんたち(ある意味全員大根役者なので、バランスは取れている笑)、最低のセリフ回し、内臓を赤い布切れで表現するぶっ飛んだやっつけ特撮、着ぐるみ感が出すぎているビッグフット。
全部がダメですよ。でもなんか愛せる部分も微かながらあって、ビッグフットに感情移入して見るのをお勧めします。
主人公と思しき男女のルックスも演技力も酷いので、ビッグフットが可哀想に思えてきます笑

ゾンビが歩いてる横を車で徐行して通り過ぎていったのに、その直後ゾンビに囲まれたとき
「まだゾンビが残っていたのか!」という寝ぼけたセリフを吐かせるというレベルのツッコミ待ち演出が炸裂しまくるので、そうやって見る人は楽しいかもですよ。
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