IFFJ（インディアン・フィルム・フェスティバル・ジャパン）初参戦。ヤバい、良かった…。

前夜祭のこの日は、インド映画研究家高倉嘉男さんによるフェスティバル上映作品の解説付き。左は古風、右は斬新の横軸、上はインテリ層、下は大衆層の縦軸のマトリックス図に全12作品（短編を除く）を分布（インドは識字率が75％程度なので、インテリ層とは読み書きができる人というくらいの意味らしい）。

インド映画といえば、歌って踊って、とにかく楽しい“マサラムービー”を思い起こすけど、それはマトリックス図左下のエリアつまり、古風・大衆層に位置する。これに対し本作は、その対極ともいえる右上のエリア、斬新・インテリ層の最上位。

高倉さんによれば、「従来のインド映画とは異なる、予想を裏切る展開」とのことで「観客を選ぶ」。インド映画テイストを含みながらも、家族愛をテーマとしたちょっと塩辛い風味の感動作で、「映画好きが好みそうな映画」。インドにおける2016年上半期興行収入第6位だけど、日本でのフェスティバル“いの一番”の上映は個人的に納得かも。

夫婦関係がギクシャクしている父と母、悪ふざけ好きな祖父の3人と、海外で生活する兄弟2人のインド5人家族の「カプール家」。ある日、おじいさんが危篤になったとの知らせに、故郷戻ってきた兄と弟の関係はちょっと複雑な感じ。そこに現れた不思議な雰囲気の美女も加わり、面倒くさいことに。

一命をとりとめた祖父は、気持ちがバラバラになってしまった家族を再生しようと願い、家族写真を撮ることを求めるが…。

息子として100点満点な長男、自由奔放だけど母親に愛されたい次男、母親との諍いが絶えない父親、次男よりも長男を愛する母親、キーパーソンともいえる祖父、そして美女。

社会の慣習、疑い、好意の温度差、気まぐれ…。いろいろな要素が家族の関係をさらに複雑に変えていく。しかし、変わらないものがある。それは家族であるということ。そこに家族の愛があるということ。

ちょっとしたことでグラついてしまう家族は一見脆そうだけど、その中の一人一人にとっては自分という人間の一部として、かけがえのない存在、それが家族。離れていても家族の絆は変わらない。崩れそうになればなるほど、家族はより強く繋がろうとする。そんな感じのする映画。

笑えるシーンは多く、歌と踊りもある。だから途中まではインドテイストな娯楽作品っぽいけど、後半にかけては、なかなか深いヒューマンドラマ。インド映画といえば“マサラムービー”の自分にとって、嬉しい不意打ちな良作。これは他の作品も楽しみ。

本当は【ボリウッド】Nagina（1986）シュリデヴィ リシ・カプール アムリーシュ・プリー
を見たのだが、Filmarksに無いため仕方なくここに記する。

古い映画だが、主演のリシ・カプールはランビール・カプールのお父さんと聞いて驚いた。
シュリデヴィの妖艶さがまたものすごい。

リシカプールとシュリデヴィが出会い恋に落ちるが、コブラの化身であった。
そこに祭司が送り込まれ、シュリデヴィとの対決となる。

話は世にも奇妙な物語だが、時代背景といい、主演の二人といい、なかなかいいものが見られた。

SOTYの校長先生とシャナーヤとアビが出てるなら見るしかないと思っていた作品！英語字幕だから一回挫折したけど頑張って見た！ゆったりした話だからちゃんと理解できました。どれだけ喧嘩をしても秘密のことがあっても家族は家族。リシカプールのおじいちゃんがとてもよかった。リシカプールこんな老けてたっけ！？と思ったら特殊メイクでした。
シドさんとアーリアーちゃん目当てで見たようなもんだったけど、お兄ちゃんがかっこよすぎた。気になってたソーナムカプールのラブコメ映画のお相手役がお兄ちゃんみたいだからこれも絶対見たい。

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