ひょんなことから怪しげなブツを運ぶ仕事をすることになってしまった少年少女の、ちょっとした冒険を描いたお話。
Netflixオリジナルらしい小品で、ちょっとした失敗でドツボにはまったり、思いもよらぬ大きな組織が関わっていた…なんて大ごとにはならず、あくまで主題は思春期感強めなボーイミーツガール。気の利いたこと言おうとして相手を怒らせてしまう少年、変に強がろうとして余計なことを言ってしまう少女という、その年代にありがちな会話のグズグズ感がいじらしい。
一見何のことか分からない邦題も雰囲気あって良い。多分劇場公開していたら余計な副題とかズラズラつけられてたんだろうな。
しかし、本当にドラマチックな何かが起きるわけでもないし、印象に残るエピソードとかキャラクターがいるわけでもなく、駄目なわけではないんだけど、どうも自分の中で引っかかるところが少ないように感じてしまった。喉越しが良すぎて味わう間もなかったみたいな。
(2018.9)