B5版

タリーと私の秘密の時間のB5版のレビュー・感想・評価

タリーと私の秘密の時間(2018年製作の映画)
3.2
二人の子育てに妊娠した身体。
肉体の変化とのしかかる責任にじわじわ押し潰される主人公の前に現れたナイトシッターのタリー。気さくで親切、完璧な彼女の正体とは…?

普段見ないジャンルだけど結構面白かった。
産後の多忙でどんづまりの精神や、妊婦が実質的に制限される事象とそれらを見咎める周りの目など、主人公のおかれた窮屈さを細かく追体験できるので親になる人はぜひ見た方がいいだろう。
「ヤング≒アダルト」の監督にしてはラストが寛容で容赦があって、ちょっと意外。
同じく主役を張ったシャーリーズ・セロンはリアリティを身体でひとつで引き出せるところがやはり優れた役者だと感じた。

退屈で代わり映えのない平凡を愛せよ。
そこには過去の自分が望んだ形が確かにあるのだから。
B5版

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