ゴダールを思い出し、小津安二郎を思い出し、ウォンカーウァイを想う。
台湾、ずっと行ってみたい国の1つではあれど、未踏なので実際が分からないのですが…映画から伝わる台湾は東京と全然変わらない。だから感情移入が一瞬でできてしまう。むしろよりモダン。文化のミックスが美しい国だなと思いました。
80年代リバイバルが定着した今、というのも違和感なく観られるのを手伝ったかもしれません。
どなたかも書いておられましたが「アメリカも万能薬じゃない。」
「結婚も万能薬じゃない。」
「今の自分は間違ったことをしてる自覚があるのに、誰も注意してくれない。」
そうだよね、とどうしても自分に重ねてしまいました。
アリョンの気持ちもアジンの気持ちも分かってしまうから、微妙な空気も、日々の移ろいも妙にリアル。
女は女であり、男は男である…ような。
日々は続く。
とてつもなく美しい映画です。