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台北ストーリーのsicklychicのレビュー・感想・評価

台北ストーリー(1985年製作の映画)
4.1
ゴダールを思い出し、小津安二郎を思い出し、ウォンカーウァイを想う。

台湾、ずっと行ってみたい国の1つではあれど、未踏なので実際が分からないのですが…映画から伝わる台湾は東京と全然変わらない。だから感情移入が一瞬でできてしまう。むしろよりモダン。文化のミックスが美しい国だなと思いました。

80年代リバイバルが定着した今、というのも違和感なく観られるのを手伝ったかもしれません。

どなたかも書いておられましたが「アメリカも万能薬じゃない。」
「結婚も万能薬じゃない。」
「今の自分は間違ったことをしてる自覚があるのに、誰も注意してくれない。」

そうだよね、とどうしても自分に重ねてしまいました。

アリョンの気持ちもアジンの気持ちも分かってしまうから、微妙な空気も、日々の移ろいも妙にリアル。

女は女であり、男は男である…ような。

日々は続く。

とてつもなく美しい映画です。
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