Adachi

ライフのAdachiのレビュー・感想・評価

ライフ(2017年製作の映画)
4.0
同じ火星系映画でいうなら、例えば去年公開された『オデッセイ』が、人間による科学の力や知識の蓄積を武器に逆境に立ち向かう「人間様を舐めんな」系映画だったとすれば、本作はまさしくそのカウンター的な、火星の生命体に対して地球人の勝手な上から目線に対する「微生物舐めんな」映画とも言えると思うんです。

「子どもの頃に日曜洋画劇場でこんな映画やってたな〜」といいますか、確かに既視感に塗れているとも言えなくもないのですが、役者陣のキャラが非常に色濃く描かれているので、次に誰が死ぬのか分かりにくくなっていた点も個人的にはハラハラしました。

小難しい宇宙的専門用語と説明で無理矢理観客を納得させるようなストーリーではなく、火星から採取した未知の生命体と人間の戦いという構図も非常に分かりやすく、本作では、プランクトンのような微生物から始まり、徐々にクラゲのような浮遊生物、そしてタコみたいな軟体動物となり、最後にはとんでもない最終形態へ進化して行くプロセスに心が踊る

例えば『セル』や『フリーザ』なんかもそうですけど、”最終形態進化”ってどうしてこんなにワクワクするんでしょうね。加えてラストの抜けの良いB級パニック映画感も個人的に最高でありまして、もういっそみんなでタコ踊りでもShall We ダンス?なヒャッハー!気分でオクトパス(意味不明)
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