ロックウェルアイズ

ゲット・アウトのロックウェルアイズのネタバレレビュー・内容・結末

ゲット・アウト(2017年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

白人のローズを彼女に持つ黒人のクリスは、ある日ローズと共に彼女の実家へ挨拶に行くことになる。
過剰な歓迎と奇妙な黒人の使用人に次第に不信感を抱き始めるクリス。
そんな中、ローズの祖父を讃えるパーティーが行われるのだが、参加者たちは皆どこかおかしい。
クリスは家の中で唯一の味方であるローズに相談し、なんとかこの家から脱出しようとするのだが、とあるものを見つけてしまい…

公開中のNOPEの予習としてジョーダン・ピール監督作を鑑賞。
黒人あんま舐めんなよムービー。
かと言ってゴリゴリの黒人差別系映画かと思えばそんなこともない。
ホラーにはホラーなんだけどノージャンル。
ホラーでもあり、ミステリーでもあり、スリラーでもあり、ラブロマンスでもあり、アクションでもあり、社会派作品でもあり、ヒューマンドラマでもあり、コメディでもある。
正直、面白いのか面白くないのかもよく分からないけれど、よく作られていてかつ分かりやすい作品であった。

不穏な雰囲気を醸し出す演出が上手すぎる。
序盤の鹿とかどこかチグハグな会話とか。
結構序盤から不穏、というか異常な空気を感じさせる。
あ、こいつらヤバいなっていう。
タイトルも秀逸だった。
誰が誰に対して言っているのか。
鑑賞前にタイトルやポスターなどから抱いたイメージが完全に覆るのが気持ち良い。
そして、ローズがかなりのトラウマ。
鍵のシーンとかクリスの友人との電話シーンとか。
ジョージナをはじめ、他の演者さんも皆演技が上手くてどんどん引き込まれたけど、あの場では唯一まともな存在だと思っていたから完全に裏切られた。
ラストでピカチュウをバトルに出すサトシのように手札出してくるあたりは笑ったよね。

あんまり絶賛も出来ない理由としては、ラストの展開がそっち行くのって感じで予想の100倍B級だったのが意外すぎたから。
ちょっと期待値上げすぎたってのもある。
なるほどこれ低予算映画なのか…
巧妙な伏線など脚本力で保っているけど、移植手術はちょっと現実味を感じられなかった。
途中までは物凄くよかったが…
まあ、でも最後がドタバタバトルで茶番コメディになってたから満足。

最後にサラッとクリスが最愛のローズを路肩に放置してて、母親のトラウマ克服出来た姿に感動した。
明日までにはアスを観まぁす。
はい。以上。異常。