ロックウェルアイズ

パーティで女の子に話しかけるにはのロックウェルアイズのネタバレレビュー・内容・結末

4.7

このレビューはネタバレを含みます

内気だが、パンクロックにのめり込む高校生のエン。
彼は同じくパンク好きの友達と3人でライブハウスへよく通っていた。
ある日、ライブのアフターパーティーに参加しようとするが場所が分からず、彼らは不思議な音楽に誘われて空き家へ入っていく。
その中ではおかしなダンスパーティーが行われており、次第に飲み込まれそうになる3人。
そんな時、エンはその中の1人の美少女ザンと出会い……

高評価の人がそんなにいないもんだから正直あんまり期待してなかったけど、
……いや、めちゃくちゃ良いじゃん!!かなり好き。
こういう偏愛映画にたまたま出会えたりすると、恋でもした時みたいに人生がちょっと楽しくなる。
やっぱり、ぶっ飛んでるヒロインの恋愛映画は間違いない。

公式の見解としては、「カルトかと思ったら異星人たちの集団だった」ってことらしいけど、それじゃちょっと綺麗すぎるしロマンティックすぎて納得いかないので、誠に勝手ながら私は激ヤバカルト集団って解釈で行かせていただきます。

パンクとカルトの親和性よ。
ザンとエンのライブセッションが最高にアガる。
お互い自由を求める48時間の逃避行。
確かに恋愛って本当にこれくらい意味分からないけど、何故かとてつもなく愛おしくて居心地が良い。
キスシーンが多いのが印象的。
これくらいベッタベッタキスするような、ある意味暴力的なラブストーリーもっとあっても良いと思う。
ここぞというタイミングでシュールで地味ーな笑いを取ってくるのもズルい。
大笑いするよりニヤッとしてしまう感じ。
パンクVSカルトがいつの間にかイギリスVSアメリカになるとこなんかめちゃくちゃ面白い。
笑って泣けて切ないけど前を向ける。
なかなか進めづらい作品だけど、是非刺さる人には届いて欲しいな。

もうなんと言っても、エル・ファニングが大優勝!!!
ゲロチューも気まぐれも全然許せる。
ニコール・キッドマンは出演者見るまでマジで気づかなかった。

色々情報量が多いけど、この映画に存在するのは愛だけだと思う。
確かにSFファンタジーなんだけど、個人的にはラブストーリーにしか思えないな。
そこには愛だけあればいい。
だから意味不明で良いし、説明不要ってわけ。
おしまい。