真っ黒こげ太郎

エンド・オブ・ステイツの真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

エンド・オブ・ステイツ(2019年製作の映画)
3.7
バニングさん、無敵すぎて引退不可能!?
大統領、かつてない無茶ぶり!!!
セガール化も楽じゃない!!(涙)



前作、前々作で世界の危機を救い、時期のアメリカン・シークレットサービスのリーダーになって欲しいと新しい大統領に太鼓判を押された、暴力シークレットサービスのマイク・バニング。
しかし、体にガタが来て薬を飲むようになり、全身ボロボロ気味なバニングは名残惜しいながらも引退しようと考えていた。

そんな中、新大統領の警護中、謎のドローンが大統領達を大襲撃!!
シークレットサービスの皆様はバニング以外皆死に、大統領も重傷を負ってしまう。
更にバニングは大統領暗殺の濡れ衣を着せられ、警察に逮捕された上に、謎の組織の襲撃を受ける。
どうにか逃げ出したものの、バニングは警察や謎の組織に追われる身となってしまう…。



元特殊部隊のシークレットサービスが大統領警護の名目で大暴れするアクションシリーズ第三弾!!
公開終了間近ながらも、初めて劇場へ観に行きました。


そんな初鑑賞となった「エンド・オブ」シリーズ三発目ですが、ぶっちゃけお話はいつも通り!!!
前半こそバニングが追われる話が展開されるのですが、ぶっちゃけアッサリ黒幕は判明し、後は大統領を守るためにテロリストをぶちのめす何時もの展開!wwwwww

なお、今回は予算が一、二作目から減りつつあるようで、前作の大スケールは何だったんだと言わんばかりのこじんまりとした展開になっております。w
「エンド・オブ・ステイツ」なる大層な邦題ではありますが、前作程のパニック感は鳴りを潜め、割と地味目なお話に。
ラストは何時もの「ダイハード」的展開ですが、今回は病院の中だけというコンパクトさ!!!wwww
(邦題は「エンド・オブ・ホスピタル」とかにした方が良いんじゃないのと思ってたら、同じ事考えてる人が沢山居て笑ったw)
下手すりゃ他のB級「ダイハード」系作品(「フルメタルポイント」とか「ブレイクアウェイ」とか)と規模は変わらない位の小スケール。


しかし、予算が減ったとはいえそこは「エンド・オブ」シリーズ。
少ない予算をしっかりアクションに回してくれている。
特に前半の大規模な爆破アクションやクライマックスの銃撃戦はかなりド派手で見ごたえあり。
前半バニングさんが追われる緊張感のある展開で見せ、後半は相変わらずの容赦ナシ大暴れに切り替えたりと、中々飽きないように工夫してある。
(なお、バニングさんは相変わらず喉を中心に攻撃したりと、全くブレておりません。w)
また前作までネックだったクライマックスのアクションが明るい場面で展開。
ラストバトルも見ごたえあるし、アクション面は中々進化していた。

また、中盤で登場するバニングさんのオヤジさんがこれまた容赦ナシのクレイジーオヤジ!
爆破しまくるわ、やたら野性的な生き方をしてるわで、流石バニングさんの親父さん。
バニングに負けず、こちらも容赦ナシ。

新しい大統領もバニング同様に男気を魅せてくれるのも良い。
流石1作目からの長い付き合いだ。

しかし…それだけ信頼されているのは分かるけど…。
流石に休ませてやれや!!wwwwwww
バニングもノリノリで仕事する気になってたけど、それでいいのかwwwwww
(まぁこっちは休みを貰えている分、間髪入れずにドンパチする羽目になっているジョン・ウィックよりはマシな気がする。w)


一応難点としては、中盤のドラマを挟む下りがやや退屈だった。
バニングや親父のアクションもあるし、緊張感もそこそこあるんだけどやっぱ中だるみしてしまうというか。
ただ後半アクションに入ってからは釘付けになるんですけどね。

まぁ長々と書いたが今回もいつも通り派手な展開で安定して楽しませてくれた。
やっぱマッチョメンがドンパチしてるのは観てて楽しい。
ドンパチ映画好きなら楽しめると思うので機会があれば是非。

なお、本作は全六作&スピンオフまで計画されているらしい。
バニング、まだ事件に巻き込まれる羽目になるのか…。

…無敵オヤジってのも楽じゃないね、うん。w