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ぼくの名前はズッキーニのkazu1961のレビュー・感想・評価

ぼくの名前はズッキーニ(2016年製作の映画)
3.9
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-225
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋心にグッとくる作品です。希望とさらにその後を感じさせてくれるラストが救いになりました。。。そうなんですね、メインの題材が非常に重たいストーリー。ネグレクトや虐待、心に様々な傷を負った児童施設に預けられた子供たちが描かれた作品、そんな中でもそれぞれが仲間と居場所を見つけていく様を描いた作品、主人公ズッキーニ達のクレイ人形のビジュアルが可愛らしいがゆえにそのギャップに心が痛みます。

🖋アニメーションに目を向けると、そこなとても繊細で見事なクレイ・ストップモーション・アニメ、デジタル時代のクレイ・アニメの精緻な映像には目を奪われます。可愛らしさの中に暗い影を感じるキャラクター達、目の周りにクマがあったり、その表情を一人一人繊細に絵がいているからこそ、その心情表現も可能になってるんでしょうね。凄い!!

🖋本作、第89回アカデミー賞長編アニメ映画賞ノミネートをはじめ、世界中で旋風を巻き起こしたストップモーションアニメ作品です。母親に先立たれて施設に入れられた主人公が、仲間たちと信頼関係を築いていく様子を映し出します。

🖋何気に性教育を差し込んでいるのも面白いところです(笑)。

😌Story:(参考: Amazon )
いつも屋根裏部屋でひとりで絵を描いて遊んでいる少年イカールは、ママと二人暮らし。パパが“若い雌鳥(女性)"のもとに去ってしまってから、ママはビールを飲んでは怒ってばかり。ある日、いつものようにビールの缶でタワーを作って遊んでいる時、ママは不慮の事故に遭い、帰らぬ人になっ
てしまう。事故を担当した警察官のレイモンは、ママがつけた“ズッキーニ"という愛称を大切にしているイカールを不憫に思いながらも、孤児院「フォンテーヌ園」に連れていく…。

🔸Database🔸
・邦題 :『ぼくの名前はズッキーニ』
・原題 :『Ma vie de Courgette』
・製作国 : スイス・フランス
・初公開 : 2016
・日本公開 : 2018/02/10
・上映時間 : 66分
・受賞 : ※※※
・監督 : クロード・バラス
・脚本 : セリーヌ・シアマ
・原作 : ※※※
・撮影 : David Toutevoix
・音楽 : ソフィー・ハンガー
・出演 : ガスパール・シュラッター、シクスティーヌ・ミューラ、ポラン・ジャクー、ミシェル・ヴュイエルモーズ

🔸Overview (参考:映画. com )🔸
母親を亡くし孤児院に入れられた少年が周囲の人々との関わりの中で成長していく姿を描き、第89回アカデミー賞の長編アニメーション部門にノミネートされたスイス製ストップモーションアニメ。アルコール依存症の母親と2人きりで暮らす9歳の少年ズッキーニ。ある日、ズッキーニの過失によって母親が死んでしまう。親切な警察官に保護されて孤児院で暮らすことになった彼は、新たな環境の中で自分の居場所を見つけるべく悪戦苦闘する。フランスのアヌシー国際アニメーション映画祭で長編部門の最高賞にあたるクリスタル賞と観客賞をダブル受賞。日本では、東京アニメアワードフェスティバル2017の長編コンペティション部門に出品・上映され、優秀賞を受賞している(映画祭上映時タイトル「ズッキーニと呼ばれて」)。
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