『101匹わんちゃん』でお馴染みのヴィラン(悪役)クルエラの誕生秘話。
と、言っても『101匹わんちゃん』のクルエラは「毛皮愛好家で自分のお洒落のために大量の仔犬を毛皮にしようとする残忍な女」だったのが、今作では特に毛皮への執着はなく、「過酷な人生を歩んできたデザイナー女性が復讐により生まれ変わる物語」といった感じ。
あのクルエラとは別に考えた方が良いので『101匹わんちゃん』を知らなくても楽しめます。
イメージとしては『ジョーカー』と『プラダを着た悪魔』を足して、チョコレートミルクで割ったような感じ(？)
個人的にはキャストは大満足だけれど、ストーリーのパンチが物足りなかった。
少しネタバレだけれど、なんなら某シーンに関してはあのダルメシアンのお腹を割いてネックレスを取り出し、その毛皮をまとってバロネスの前に颯爽と登場しちゃうくらいでも良かった。
子供に見せられない映画になってしまうけど、ヴィラン誕生秘話ならそのくらいの毒気が欲しいのが正直なところ。
まぁ単に私がお洒落に疎い上に、刺激強めを好むから嗜好の問題です。はい。
大満足のキャスト
クルエラ役のエマ・ストーンには本当に魅せられました。
制作発表された頃は彼女に関しては『ララランド』のイメージしな無かったので「彼女がクルエラ？アニータの方が似合うんじゃない？」なんて思っていたけど、とんでもない！
ギラついた眼つき、小悪魔的な笑み、哀しみを秘めた表情、奇抜な衣装も着こなすルックス、素晴らしいクルエラでした。
白と黒のドレスコードの場に真っ赤なドレスで現れたシーンは最高にカッコいい。
ライバルのバロネス役のエマ・トンプソンもまた引けを取らない美しさと残忍さを持った女性で素晴らしいですね。
(未だにハリポタのトレローニー先生と同一人物というのが信じられん)。
着てる服が奇抜過ぎて自分にはお洒落なのかなんなのかはよく分からなかった。
あとホーレスどっかで見た顔と思ったら『リチャード・ジュエル』の主人公か。彼(ポール・ウォルター・ハウザー)は愛嬌のある顔で結構好き。
