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クレイジー・パーティーの東京キネマのネタバレレビュー・内容・結末

クレイジー・パーティー(2016年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

結構面白かったですよ。最近のジェニファー・アニストンの安定感は半端ないですね。何を観ても外れがありません。

さて本作、原題は「OFFICE CHRISTMAS PRTY」。営業不振で閉鎖寸前のオフィスが、起死回生で大手クライアントの大口契約を取るためにクリスマス・パーティを開くという話なんですが、ちょっと驚くのは、契約を取るために派手な宴会を開くという、そんな昭和な展開が今のアメリカにあるんかいな、てことなんですが、これが実は結構あるんですよね。むしろ、今の日本企業の方がこういった有効性を忘れちゃってるんじゃないかって気がします。なので、このコメディの軸付けが、会社ってのは合理だけで発展するもんじゃないんだよ、みんながバカやって団結ってこともあるんだよ、ってことで、ポリコレ、コンプラ、パワハラ、セクハラ、何でもありです。

傑作なのは、営業相手の担当者がパーティに来て、粉砕コカインを頭から浴びて、ハイになって全く使い物にならなくなっちゃったこと。おまけに実はこの人、解雇されたばっかりで契約の決裁権なんて無かったという落ち。これだとハッピーエンドにならないんで、結局、停電騒ぎだの、通信回線復活しましただの、転結への巻き戻しを入れてから結末に向かうんですが、パーティの暴発終焉後の蛇足エピソードなんで、感情曲線的にダウン。まあ、コメディ映画の致命的構造問題なんですがね。

でもね、全体通しては大満足ですよ。大いに腹を抱えました。でね、いつも通りの愚痴になってしまうんですが、これ、世界で150億円くらい稼いでいる映画なんですよ。で、相変わらず日本じゃ劇場未公開でブルーレイもなしのDVDスルー。本当に、日本て映画鎖国ですよ、もう。。。
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