このレビューはネタバレを含みます
イントロダクションなどは読まずにいきなり見ちゃったもんで、何でチャン・ツィイー? 中国語が未来の世界公用語になっとるん? と訳分からずのキックオフ。J.J.エイブラムスは原宿キディランドでゴジラの人形見て『クローバーフィールド』を企画したんじゃないの? 今の日本は中国が大嫌いなの知らないの? と、???ばかりで瞬間沸騰したのですが、これ、J.J.エイブラムスの「パラドックス」な仕掛けでした。見事にやられちゃいましたよ。『クローバーフィールド/HAKAISHA』の前日譚なんで、これ終わった世界なんです。もう意地悪なんだから。。。
前作『10 クローバーフィールド・レーン』、前前作『クローバーフィールド/HAKAISHA』と同じく、SFパニック映画の中にスリラー映画が入っているという入れ子構造も同じながら、まったく物語が連動してないじゃん、と思わせておいて、しっかり「クローバー・フィールド」の世界観は連動しています、っつうのも同じで、これまた上手い。それも、エンドの1カットで種明かしするなんざあ、にくいやね。。。
クリーチャーと言えば、ベチャベチャ系かクニュクニュ系しかない現在、この何にも現れない恐怖（一部ミミズは登場しますが）、というか、怪獣が当たり前のように「実存」している世界は本当に怖い。低予算で、良くこれだけ中身の濃い話を創ったなあと感心しました。とはいっても、結局金かかり過ぎて、劇場公開諦めてNetflixに買って貰ったらしいですが。。。
