東京キネマさんの映画レビュー・感想・評価

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見わたすかぎり人生(2008年製作の映画)

4.5

パオロ・ヴィルゼィは『人間の値打ち』から2本目の鑑賞なんですが、とても良いですね。巨匠というよりも現代版フェリーニです。カリカチュアライズしているんですけれども妙にリアルなんです。大好きだった昔のイタ>>続きを読む

おとなの事情(2016年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

とても面白かったですが、何と言いますか、夫婦にはお互いに秘密がないことが幸せの条件という設計が、どうも単純過ぎるといいますか、そう簡単なもんかなあ、というのがちょっと引っかかりながら見てました。若い時>>続きを読む

アリータ:バトル・エンジェル(2018年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

前評判に違わず素晴らしい出来上がりです。しかしながら、これでも非難されるとは、いやはや、本当に厳しい。整理すると二つ。一つは、なんだあのギョロ目、気持ち悪い、けど見慣れてくると気にならない(ゲシュタル>>続きを読む

グリーンブック(2018年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

あまり期待していなかったので、こういうのも変ですが、期待以上の面白さでした。さすがピーター・ファレリーです。

アカデミー作品賞を獲ったのは鑑賞後に知った次第。しかし、何故こんなにも批判されるのか分か
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人間の値打ち(2013年製作の映画)

4.5

参りました。結構、ツボでした。イタリア映画だからと舐めてかかった私が悪うござんした、です。

このドラマは基本、金絡みの欲ボケ話が中心なので悲劇性は小さいのです。なので、事故の結果で致命的な人生に転落
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AMY エイミー(2015年製作の映画)

4.0

“まるで65歳の熟練のジャズ歌手みたいな歌い方だ。18でこれじゃ、25になった時、どうなるんだと思ったよ”とは、プロデューサーのサラーム・レミがエイミー・ワインハウスと初めて会った時の感想です。実際の>>続きを読む

ブルーに生まれついて(2015年製作の映画)

3.5

映画が面白いと、嫌になるほどブルーになるだろうなあーと思いつつも、ブルーにならなきゃこれまたアホみたいな話を映画にしやがってとなるだろうし、とアンビバレントな状態で鑑賞致しました(笑) ちょっと悪い意>>続きを読む

永遠のジャンゴ(2017年製作の映画)

4.0

どうも私は根っからのへそ曲がりなもんですから、こういった映画は素直に見れない性分で、左翼が大好きなポリコレ・ブームの延長でこの映画も企画されたんだろうなあ、と思いながら観たのですが、そうでも無かったの>>続きを読む

クラウド アトラス(2012年製作の映画)

3.0

『クラウド アトラス』とは、一柳慧さん(この人、オノ・ヨーコのジョン・レノンの前の旦那さんです)のピアノ曲「雲の表情」の英語版タイトル。日本語ペラペラのデイヴィッド・ミッチェルの幻想小説が原作です。演>>続きを読む

トライアングル(2009年製作の映画)

4.5

最高に面白い映画でした。ミステリー・スリラーとしては出色です。この恐怖は現実に影響しますね。私、しっかり夢にも出てきましたし。。。

最初のダレ場から創りがうまいです。頭1/3くらいは空気感作りだけ。
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ザ・ドア 交差する世界(2009年製作の映画)

3.5

単純な設定ながら、面白かったです。ちょっと反則気味のストーリーだと思うんですけど。。。(笑)

正確に言うと、タイムリープしたパラレル・ワールドの世界なんですが、これ、実は矛盾しているんですよね。タイ
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きみがぼくを見つけた日(2009年製作の映画)

4.0

大変面白く拝見させて頂きました。まず、タイムトラベル、タイムリープ、タイムスリップって(映画上は)違う基準を持っているもんだと思ってましたけど、この映画は意図したかどうかわかりませんが、なんか色々と混>>続きを読む

アデライン、100年目の恋(2015年製作の映画)

4.0

もうさあ、いい加減、ネタバレ・タイトルは止めてよ。原題は「THE AGE OF ADALINE」だし、100年というのがキーコンセプトなんだからさあ。。。とは言え、不老不死は幻覚でしたの100年一代記>>続きを読む

オーロラの彼方へ(2000年製作の映画)

5.0

何回も観てる映画なんですけどね、気持ちも新たに感動できます。箸休めならぬ映画休めに、年に一回は観続けたい映画ですね。。。

冷静に見るとこの映画、それまでの映画シナリオのルールを幾つも破っているんです
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キャデラックレコード 〜音楽でアメリカを変えた人々の物語〜(2008年製作の映画)

2.0

『RAY/レイ』を観たばっかりだったので、どうにもこうにもズッコケました。演出もヘタだし、脚本も平板です。エタ・ジェームズがフッカーだったのはちょっと驚きでしたが、レナード・チェスに呼ばれた部屋で、便>>続きを読む

Ray/レイ(2004年製作の映画)

4.5

私、この映画ず~っと敬遠してたんですよね。だって、どう考えてもジェイミー・フォックスがレイ・チャールズなんてあり得んでしょ・・・と思ってたからなんです。でもね、観たら分かりますが、ビックリしますよ、余>>続きを読む

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.5

いや~素晴らしい映画です。まさしく音楽伝記映画としてはダントツに感動的でありました。もう開巻の20世紀フォックスのクレジット・バックに流れるブライアン・メイから痺れましたよ。ジョン・ディーコンはオリジ>>続きを読む

スーサイド・スクワッド(2016年製作の映画)

3.5

観てから気付いたのですが、これDCコミックスだったのねえ。まったく知りませんでした。まあ、知ってたら多分観なかったとは思うのですが、結構面白く拝見させてもらいました。結果オーライです。

しかしねえ、
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ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

4.0

前作と変わらずのキレッキレのアクション、楽しいです。疑問だった、何故因果が消えなかったのかの解答はありませんでした。というより、因果に落ちずという前提で第2章(というより、後日譚です)に突入した感じで>>続きを読む

ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

4.0

実はこの映画、大好きでね、既に5~6回くらい観ました。良くできてるんですよ、なんか新しいアクション映画って感じもしますし。。。

開巻、直ぐにリベンジ・ストーリーだというのが解ります。なんだ、女房殺し
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眠狂四郎 悪女狩り(1969年製作の映画)

3.0

朝丘雪路さん追悼鑑賞3本目、これで最後です。

朝丘さんの役どころは、眠狂四郎馴染みの出会茶屋の女将役。これも看板で言えば5~6枚目の端役です。なんでこれだけしっかりしたお芝居をする朝丘さんの出演作が
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座頭市血煙り街道(1967年製作の映画)

3.5

朝丘雪路さん追悼2本目です。大映座頭市シリーズ全22本中の17作目。演者書き出しのクレジットでは三枚目の筆頭。まあ、看板で言えば5〜6枚目くらいの端役です。

役所は旅芸人一座の女座長。艶っぽいせいで
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いれずみ突撃隊(1964年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

月刊誌『正論』に映画評論家・内海陽子さんの朝丘雪路さん追悼記事がありまして、それがちょっと素敵だったんで、その後追いです。その後、旦那さんの津川さんも亡くなってしまいましたが、まあ、津川さんの場合は代>>続きを読む

たかが世界の終わり(2016年製作の映画)

3.5

最近珍しく秀逸な邦題。これじゃあ、映画好きは見ちゃいますね。芝居上手な4人のガチ芝居です。老練なヴァンサン・カッセルが突っ込み役で、若手二人は受け役。それに解毒薬としてマリオン・コティヤールとバランス>>続きを読む

ありがとう、トニ・エルドマン(2016年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

映画のイントロダクション曰く「あまりうまくいっていない父娘関係の中、父は別人「トニ・エルドマン」となって娘の前に現れ・・・」となっているけれど、これは間違い。父はあくまで父として登場します。ピエロのよ>>続きを読む

リザとキツネと恋する死者たち(2014年製作の映画)

3.5

一部の人たちには熱狂的に支持されている映画なので大いに期待して見ました。面白いですよ。でもね、どうも色んなことが引っかかっちゃって、落ち着いて見れません。映画は理屈じゃないんだけど、これは一体何だろう>>続きを読む

パッセンジャー(2016年製作の映画)

3.5

それなりに楽しく観れました。でもちょっとお話がぬるいかな。

120年間睡眠ポッドに入れられるんだったら、昔の海外旅行じゃないけれど、死を半分覚悟して行く訳で、それが途中で目覚めたらもっと自暴自棄にな
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ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

2.5

ガッカリでした。観念的だからテンポが悪いのか、テンポが悪いから観念的なのか解りませんが、気を抜いていると寝落ちしそうです。

とにかくですね、ブレードランナーだったらレプリカントのサッドストーリーにな
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

4.5

“舐めたカートゥーン映画ばっかり創ってんじゃねえぞ、おいマーベル!”というギレルモ・デル・トロ先生の声が聞こえてきそうですよ。この時代、「ロマンティックな獣姦映画」というコンセプトで映画創る人なんてこ>>続きを読む

ファング一家の奇想天外な秘密(2015年製作の映画)

3.9

今やエキセントリックな爺さんをやらせたら天下一品のクリストファー・ウォーケン、それに落ちぶれた女優をやらせたらこれまたピカ一のニコール・キッドマン、それにまた情けない男を演らせたら抜群のジェイソン・ベ>>続きを読む

アメリカン・レポーター(2016年製作の映画)

4.0

原題の「Whiskey・・・」は、「What the Fxxx」のもじり。なかなか洒落た題名です。舞台はアフガニスタン。原作が女性ジャーナリストの回顧録なので、あまりナマナマしいのも嫌だなあとは思って>>続きを読む

幸せがおカネで買えるワケ(2009年製作の映画)

3.5

最近どうも、ネタバレじゃん、とか、ネタバレじゃないよ、とか鬱陶しいなあ、と思っているこの頃、皆様は如何お過ごしでございましょうか。

そもそもですよ、配給会社が用意するイントロダクションでほぼネタバレ
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ラブリーボーン(2009年製作の映画)

4.0

とても感動的な映画ではありましたけど、少女殺人の映画ってのは矢張り正視できないくらい辛いです。猟奇的な描写は殆どありませんけど、設定だけでダメです。歳を取るとどんどんダメになります。だから、血の滴るス>>続きを読む

ファミリー・ツリー(2011年製作の映画)

4.0

今やそれなりの年齢になって、夫婦とも健康で、それに子供が二人も居る家庭であれば尚更、それだけで幸せに見えるというのは悲しいかな認知バイアスでね。むしろ、そういう家族であればこその疎外感や孤独感みたいな>>続きを読む

しあわせの隠れ場所(2009年製作の映画)

4.0

なんの予備知識もなく、いきなり見ちゃったもので、これがノンフィクションの原作ものだということをクレジットで知りました。ドラマが事実に基づいたもの、ということは、より納得感が深まるということが本来なんで>>続きを読む

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

4.2

いやね、変な勘違いでこの映画を敬遠してしまうというのは分かるんですよ。私もそうでしたもの。徳富蘇峰の言う『キリシタン大名、小名、豪族たちが、火薬がほしいぱかりに女たちを南蛮船に運び、獣のごとく縛って船>>続きを読む

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