恭介

インビジブル・エネミーの恭介のレビュー・感想・評価

インビジブル・エネミー(2015年製作の映画)
1.8
んー

ハイライズを観た時にも思ったけど
やっぱり自分はベン・ウィートリーとは
合わないな(笑)

予算が少ない中で、ソリッドなシチュエーションを創作し工夫しようとしているのはよくわかる。ただ、ベン(今回は監督ではないんだけど)の映画としての表現の仕方が肌に合わない。

開始早々、すでに物語は進行中で囚人?捕虜?を連れた数名の軍人らしき人達が何かから追われている。
何か、は断片的に姿を見せるが襲ってくる訳でもない。また、軍人達が何のミッションについているのかも分からない。

この手法はよく使われているが全然あり。
だから、前半は非常に期待値があがる。
どうなってるんだろ?何が起こるんだろう?この先どうなるんだろ?ワクワク。

そして第二幕は、何かに追われてる途中に放置されてた装甲車を発見。逃れる為に立て篭もる。装甲車は壊れていて動かない。
ここから密室劇に様変わり。

なんだなんだ?更にワクワク。

ワクワク、ワクワク、ワク・・・


ええっーっ!?
終わりかーいっ!!

みたいな(笑)

思わせぶりな登場人物や小道具なんか出してきて散々煽ってたのに、煽るだけで回収しないんかいっ!

このワクワク切り捨て映画、略してワク切り映画は非常にフラストレーションがたまるから困る(笑)

例えるなら素性の知らない女性に街中でいきなり声を掛けられ、訳がわからないけど食事に行って、カラオケ行ってそれなりに楽しい時間を過ごしたのに駅の前で、ハイさようなら、された直後の放心状態に似ている。

された事ないけど、多分(笑)

そんな気分になってみたい時がある方はぜひ観て頂きたい。
恭介

恭介