真っ黒こげ太郎

MEG ザ・モンスターの真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

MEG ザ・モンスター(2018年製作の映画)
4.4
※以前レビューした作品ですが新作に便乗して(おいおい)再レビューです。
いいね!やコメントしてくれた人、ごめんなさい。


ステイサム VS 伝説の巨大ザメMEG!!!

もうこの時点で企画勝ちすぎる。w




レスキューダイバーのステイサムさんことジョナス・テイラーは沈没した原子力潜水艦の乗組員救助に仲間と共に向かう。
だが、乗務員の救助中に潜水艦が巨大な何かに襲われる。
潜水艦が爆破寸前の中で仲間が閉じ込められ、このままでは全滅して全員助からないと悟ったジョナスは仲間を置き去りにして脱出する…。

5年後、上海沖の「マナ・ワン」で、マリアナ海溝の底にある未知の世界の調査が行われる。
潜水艇は未知の領域に到達するが、突如として謎の巨大な生物の襲撃を受け潜水艇が浮上できなくなり音信不通になってしまう。

マナ・ワンのジャン博士とチーフのマックは、似た様な状況から乗組員を助け生還したジョナスに助けを求める。
退役して酒浸りになっていたジョナスだったが、潜水艇の乗組員である元妻ローリーが巻き込まれ、巨大生物が絡む可能性があると聞いたテイラーは早速救助に向かう。

救出に向かう中で現れたのが、200万年前に絶滅したはずの巨大サメ、メガロドンだった!!!
しかも今回の救助騒動で水温が上がり、メガロドンが海面近くへ浮上してしまったのだ!!!

ジョナスは被害を食い止めるため、メガロドンに戦いを挑む!!!




200万年前に絶滅した筈の巨大ザメ「メガロドン」が深海から現れ、人々を恐怖のどん底に陥れる海洋パニック・アクション映画。
主演は「トランスポーター」、「ワイルド・スピード」シリーズでお馴染み、セクシー&ハゲ&マッチョ俳優のジェイソン・ステイサムさん。
原作は小説らしいが詳しい事は分からんので(爆)割愛。w

ジェイソン・ステイサムさんVS巨大ザメ!!!という題材で話題となっていた今作。
当時劇場で見ましたが、まさかの続編「MEG ザ・モンスターズ2」が公開されたという事で急遽再鑑賞。



ステイサムさんと巨大サメが戦うという内容から、「メガ・シャーク」や「シャークネード」シリーズみたいな突き抜けたバカ映画だと思って観たら、以外にも内容は結構真面目でした。
巨大サメを見たが信用されない主人公に、教授の後を継ごうとする行動派なヒロイン等、主要人物はこの手の映画のテンプレ道理ではあるし、コミカルな連中も居たりしますが、この手の大衆向けモンパニにありがちなコメディ感は少なめ。
(まぁ、それに関しては最近のサメ映画の方がふざけすぎてると言いますか。w)

ですがその分、登場人物のドラマは必要最低限でしっかりしてるし、主要人物も基本的に真っ当な人物が多いので好感が持てました。
主人公とヒロインの娘の交流もほのぼのとした気持ちで見れるし、主人公が漢気発揮して仲間たちと共にサメに立ち向かう展開になってもスムーズに燃えられます。

主演がアクションスターのステイサムさんだけあって、主役をこれでもか!と漢気満点キャラに書いてるのも「解っている」作りで好感触。
ヒロインも最初は主人公に辛く当たったりするが、その後はちゃんと和解して共に巨大サメに立ち向かう好感の持てる人物でそちらも好感触。
「トランスポーター3」の身勝手ヒロインは今作のヒロインの爪の垢を煎じて飲め!w
(因みに1人ロクでもない奴が居るが、まぁそいつの末路はお察し。w)


パニック描写に関しても、金のかかった大作だけあって、”巨大サメの大暴れパニックシーン”と”ステイサムさんと巨大サメの大バトル”で構成されている嬉しい作り。
他にもにもホラー的にビックリするシーンも幾つか用意されていて、サメの襲撃シーンもどちらかと言うとドッキリホラーな演出で結構おっかないです。

勿論、ステイサムさんが巨大サメに生身で挑む見せ場もちゃんと用意されてます。
役柄故に格闘アクションは見せないんですが、スタントなしで危険な水中アクションに生身で挑み、仲間を救うために巨大サメに単身挑む姿はアクション映画ヒーローの鏡です。
(風呂上がりのタオル姿を見せるサービスシーンもあるよ!w)
流石元水泳選手の人だけあって、水中での動きが機敏で、水中へ飛び込む姿勢もメッチャ綺麗でした。
(脇の登場人物も「かっこいい!」と感激してました。w)
サメへのトドメの仕方も凄まじいまでにキメッキメで、正にアクション映画の主人公の勝利に相応しいキメっぷりでした。


そんなこんなで、この手のモンスターパニックとしては神懸かった出来と言っても過言ではない本作ですが、強いて難点を上げるとすれば巨大サメがビーチで捕食する場面は少し物足りなかったかな。

まぁ多くの人が見る大作映画だからエグイシーンが無いのはしょうがないし、基本的我々が見たいのはステイサムさん最高伝説だからそこは求めてないんだけど、それでももっとビーチでの丸呑み場面はもっとはっちゃけて沢山丸呑みににして欲しかったですね。
(終盤で身勝手な奴が船から海に落とされる場面やエアボールを噛み潰すシーンはちょっと笑えたけど。)

それから、主人公の疑いが晴れて一気に良い奴にシフトチェンジする人が居たけどその人は生き延びても良かったんじゃないかな…。
後、仲間の一人にルビー・ローズさんが居たけど、あまり役に立ってなかった…。
(一応サメの居場所を探ったりはしてくれてたけど…。)



SNS上では細かいツッコミが多かったり、モンパニ名作のアレやコレとは違い全体的に真面目なトーンなのでそこら辺の賛否は分かれてますが、消耗品軍団の一員であるステイサムさんが巨大な怪物ザメに単身で戦いを挑む映画にこれ以上何を求めろというのか。w

金のかかったモンスターパニック物としてしっかりパニックとスペクタクルを映画鬼ステイサムさんの良さもしっかり生かした良作です。
B級モンスター映画好きならステイサムさんの大暴れも兼ねて楽しめると思うので是非。

因みに現在続編となる「MEG ザ・モンスターズ2」が公開されており、予告編を見るに続編はもっとはっちゃけてそうなので楽しみです。w