81年、浜関根に原子力船むつの新母港建設の話がでる。漁業権をめぐる攻防を、漁民側から捉えたが、科学技術庁、原子力船事業団、青森県、県漁連からも土本は話を聞いている。彼らの手口は漁民の分断だ。補償金の…
>>続きを読む欲を言えばもう少し淡々と漁民の生活を見ていたかった。
下北の北端に位置する100世帯ほどの集落が国策に巻き込まれていき、選択を迫られる過程は例えば辺野古とも重なる部分がある。
30年以上経った経った…
一見、当事者たちに介入して、争いから離れた、人間個人の生活に根ざした生ける声をゆっくりと撮っているように見えるけれどもそれは誤解で、土本のまれびととしての自覚はインタビュアーとしての自らの言動や、登…
>>続きを読む水俣モノではない土本典昭作品。
インタビューの相手のことを皆同じく「あなた」と呼ぶ土本の姿勢から分かる通り、登場人物たちの個性を掘り下げずに進めていく。
これまでの作品でも、土本典昭は人物の個性…