ーcoyolyー

さらば愛しきアウトローのーcoyolyーのレビュー・感想・評価

さらば愛しきアウトロー(2018年製作の映画)
4.0
良きものを拝見させていただきました。ある一つの美学の到達点で集大成。世界観が確立されているから野暮なことは言うな、これで良いんだこれで。クドカンやTBSドラマ班が長瀬智也を『俺の家の話』でああやって送り出したのと同じ精神。あの時と同じように寂しさと充足感がないまぜになって全身を駆け巡っている。世の中にまず必要なもの、そして最後まで必要なものは愛とリスペクト、これだけですね。私は長瀬智也と付き合ってきたようにはロバート・レッドフォードとは付き合ってこなかったけども、どこかの定年退職する恩師を囲む会にたまたま居合わせて、その人のことほとんど知らないなりにこれはこれはさぞかし素晴らしい人間性とキャリアを持ち合わせた方だったのだろうなあ、と一緒になって他人なのに勝手にしんみりしちゃう感じでした。『運び屋』でイーストウッドに強引に重荷を背負わされたブラッドリー・クーパーは可哀想で同情しましたけども、ここでのケイシー・アフレックは重すぎも軽すぎもせず丁度良い荷物を託された感じでしたね。良きです。
私もシシー・スペイセクのような粋なバアさんになりたいです。良きです。
ーcoyolyー

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