彦次郎

ヴァンパイア ナイトの彦次郎のレビュー・感想・評価

ヴァンパイア ナイト(2017年製作の映画)
2.3
山奥の温泉旅館が吸血鬼の巣窟で宿泊客を食糧としていたことから宿泊客と吸血鬼が戦うホラーアクション。
方向性としては『フロムタスクティルドーン』といったところです。前半部分がダラダラと進行しており非常にかったるいと言わざるを得ません。オマージュなのかは不明ですが『フロムタスクティルドーン』は前半も面白く後半の切替が劇的なのですが本作は途中から話が始まったような印象を受けます。
宿泊客でメインとなるのは警察官の雪村佐代と妹の美和、冴えないミリタリー元高校球児な青年と認知症の進んだ母、スーツで口の悪いイケメン青年桜井です。この桜井が突然従業員の頭にヘッドショット。彼がヴァンパイアハンター(タイトルではナイトだが)という訳です。敵のメイン吸血鬼は禿頭眼鏡のオヤジとその息子。このオヤジが強いだけでなくけっこう面白くて「男手1つで育てたからこうなってしまった」とか「おんなこどもは安全な所に避難させろ」(普通被害側が言う台詞)とか真面目なのかふざけているのか曖昧さが印象に残ります。息子の方も獲物を前にして歯を磨きに行ったりするので親子の遺伝はなされているようです。
ピンチの時に登場人物のある1人が急に覚醒するのが驚きのポイントでその点を1番書きたいところではありますがネタバレ防止(観る人がいるかは分からんけど)のため敢えて詳細は記しません。
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