見終わった後、吐きそうだった。
観客になんともこんなに辛く、切なく、どうしようもない感情を与えるのか。
緊張感が身体中にみなぎる。
白石監督の「凶悪」でも、見終わった後、吐きそうになったが、
そのときのそれとは違った吐き気。
途中までの話の流れは予告を見ていた時から予想がついていたこと。
しかし、そこから一転二転あり、
そして、その後に終わりかと思っていると
とてつもない切ないシーンの数々が流される。
そのシーンを入れた白石監督の凄さとドS具合に感嘆。
その女に惚れてしまったが故に、
男が起こしたどうしようもなかった人生に
絶望と希望を混ぜた感じたことのない吐き気を与えられた。
ラストにわかる
「彼女がその名を知らない鳥たち」
のタイトルの意味。
知らなかったからこそ、自分も相手も幸せにいれたことの切なさ…。
すごい。すごいよ。すごすぎる。
すごい。