Mayo

バトル・オブ・ザ・セクシーズのMayoのレビュー・感想・評価

3.6
バトル・オブ・ザ・セクシーズって、カタカナのタイトルではいまいちピンと来てなかったけど、
そっかなるほど。これは性別の闘いなのだと分かったらこちらの闘志も燃えてくる。

よくもまぁ面と向かって、「男の方がスピードがある」とか「男の方が試合が面白い」とか言って賞金格差を正当化したり、「男が女より上であることを証明する!」とか言えちゃうよなぁ。
あの台詞を言われてる時のエマ・ストーンの表情が、怒りと呆れと諦めと色んなものが混じっていて分かる分かるその感情!と共感した。

エマ・ストーンはクルエラが最高にハマり役と思ったけど、この役もかなり良かったです。
対するスティーヴ・ハレル、「ザ・モーニングショー」のセクハラ司会者よりも、時代が違うので更にひどい。こんな役ばっかりやって、ご本人は一体どんな感じの方なんでしょう。

ウーマンリブの時代、きっと女性たちは面と向かっていろいろなひどい言葉を浴びせられていたんだと思うけど、今も状況はさほど変わっていない。そういう思想は残っていて、でも口に出すと訴えられたりするから言わないようにしているだけっていうのがさらにタチ悪いなぁ。

こういう映画、もっと増えてほしいです。
スカッとしたい。女性の歴史も、もっと知りたい。
最後のロッカールームでのシーン良かったな。
映像の感じもとても好きでした。
Mayo

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