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ハウス・ジャック・ビルトのkazuかずのレビュー・感想・評価

ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)
4.5
カンヌ映画祭で100人以上が途中退席した超問題作😱なのに最後まで見た観客からスタンディングオベーションを受けた賛否両論渦巻く作品。これは見逃せないという訳で鑑賞しました!! いや~噂に違わぬ超問題作。超がつきます。とあるシリアルキラーの12年間を描いてます。

ラース監督、今まで鬱、理不尽、変態、滅亡、色情症など負のイメージがつきそうなテーマでしたが、今回のテーマは殺人でしょうか😱

監督によくある章構成になってるんですが、エピソード1~エピソード4、そしてエピローグの構成になってます。各エピソードがまさにエグい😱書く気にもなれません。うってかわってエピローグはまるで別の映画になったようで心中笑いが止まりませんでした😆

この映画単なるサイコ映画に終わらない稀有な点としては、シリアルキラー ジャックがもつ建築家としての視点、時折挟まれる芸術作品とのコラボ映像、雑草を刈るカマとその音、殺人気の心理を街灯で表現したアニメ、凄惨な描写の中でのユーモア、などなど印象なシーンがたくさん出て来ます。しかも監督の過去作まで出てくるという。

150分間、鑑賞に耐えうるか?自分は耐えました。人格が疑われるかもしれませんが、こりゃ凄い映画だ!!と映画の出来には率直に賛でした。(シリアルキラーのやってることはもちろん否ですが😓) 以前、園子温監督の『冷たい熱帯魚』というとんでもない問題作がありましたが、間違いなくあれ以上、洋画でもこれを超える問題作はそうそうないんじゃないでしょうか😱

オススメはしませんが、秀作です!

最後に、『ベルリン天使の詩』などのブルーノ・ガンツさんが出ていたことに感動!映画の冒頭~最後まで出続けてるんですがね。今年の2月に逝去されましたね。ご冥福をお祈りします。
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