スペクター

96時間のスペクターのレビュー・感想・評価

96時間(2008年製作の映画)
4.8
懐かしのベスト・ムービー20  [3位]

『96時間』 (2008年)      【4.8】



原題 『TAKEN』 『TAKEN2』 『TAKEN3』 の3部作。

監督 ピエール・モレル『1』 オリヴィエ・メガトン『2&3』 脚本&制作 リュック・ベッソン によるフランス製スリル・サスペンス・アクション映画。


元CIA工作員ブライアン (リーアム・ニーソン) は、現代の妻スチュアート (ザンダー・バークレー)、別れた妻レノーア (ファムケ・ヤンセン) とレノーアとの間に生まれた高校生の娘キム (マギー・グレイス) と共に暮らしている。
マフィアには容赦しないが、可愛い娘には甘いのが世の常、娘にせがまれて女友達二人でのパリ旅行を定時連絡を条件に許してしまう。
案の定人身売買グループに巻き込まれ、友達は殺され、キムは売り飛ばされてしまう。
未成年少女が被害者でその父親、しかも元CIAの工作員、相手は犯罪組織ときている。
もうお膳立てが出来すぎている。 殺るしかない。
愛する娘のためには何でもやる、殺ってしまう。 即断・即決のスピード感たるや、見ていて気持ちいい! 惚れ惚れする。
強くて殺られる心配がないから、サスペンスアクションの域を通り越してコメディーアクション的に。

続編2作を作るほどの大ヒットになった。
しかし、『2』、特に『3』になるに従って例の小気味のいいアクションシーンが影をひそめてくる。
ネタ切れ失速というか、『1』のストーリー設定での続編には無理があった。
娘の誘拐を何回もやるわけにもいかんし。
『007』のようなしっかりした大前提があれば、20作、30作も続くのだが。

まぁ、しかしリーヤムファンにとっては、スクリーンに姿を見せてくれさえすれば許容範囲の内。

さて、リーアム・ニーソン映画の新作情報。
『96時間』の第4作はないと断言できるが、娘じゃなくて今度は息子が殺される『The Faiting Daddy』がクランクインしたそうだ。
本命は、やはりテロリストを相手に戦う『A Willing Patoriot』か!
スペクター

スペクター