たま

人生はシネマティック!のたまのレビュー・感想・評価

人生はシネマティック!(2016年製作の映画)
4.0
戦争と映画!
この時代の映画は国や軍のプロパガンダや戦意高揚に利用される事も多かったろうけど、英では国民に理解を求める事と、暗い気持ちを払拭させるために映画が制作されていたよう。加えて米の参戦への意識もあり、横槍が幾度となく入り、何度も書き直しを余儀なくされる脚本家は翻弄されっぱなし。
ただ、現在でもこのように脚本は書き換えられていくんだなと映画製作の過程が見られて映画好きとしてはワクワクさせられました。
真実も大事だけど、心に響き感動し、ハラハラし、泣いたり笑ったりして魅せることが映画の醍醐味なんだなと今更ながら思う。

死と背中合わせだからこそ生きる実感を感じられるのか……。思いは相手にちゃんと伝えなくてはいけないんだな……。徐々に惹かれあっていく2人関係がよかっただけに……。

今よりもずっと女性の働く環境が劣悪だった時代、賃金も低かったし、夫(?)の共感も得られず、それでも自身の眠っていた才能を開花させたカトリン。不遇にも負けず再起した姿が美しい。
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