ばーとん

人生はシネマティック!のばーとんのレビュー・感想・評価

人生はシネマティック!(2016年製作の映画)
1.5
映画製作がテーマの映画では、喜びも悲しみも恋も死もすべて、映画に帰結させるほどの常軌を逸した映画愛が必要。映画と現実の区別すら曖昧になるような少々頭のイカれた情熱だ。この映画では、恋愛だとか人間の死という現実のできごとを、劇中映画とリンクさせず、現実と虚構をしっかり切り分けて描いている。「映画こそすべて」じゃないんだよね。劇中映画のラストに恋人との思い出のフィルムが付け足されているというオチが、まさに取って付けたような印象しかない。本編に関係のない意味不明なシーンで唐突に締めくくられても、観客は当惑するだけで、感動するわけないんじゃないの。個人的な感傷を他者にも共感してもらいたい、という、いかにも女性的な感性だね。
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